愛犬の目元が赤茶色に汚れてしまうと、「ドッグフードを替えれば良くなるのでは」と悩む飼い主さんは少なくありません。
見直しの候補として有名なのが「ロイヤルカナン」ですが、本当に涙やけに効果があるのか、他の無添加フードとどう違うのか疑問に思う方も多いでしょう。
結論から言うと、ロイヤルカナンは消化吸収や皮膚ケアに特化した設計が多く、食事由来の涙やけ対策として有効な選択肢の1つです。
しかし、涙やけは食事だけでなく、鼻涙管の詰まりや被毛の刺激など複数の原因が絡むため、「これを食べれば必ず治る」という正解はありません。
愛犬に合った対策をするために、原因の幅を知り、食事と日々のケアを整理して選びましょう。
- 涙やけが起こる主な原因と食事で見直せる範囲
- ロイヤルカナンが候補に挙がる理由と注意点
- 子犬向けや皮膚ケア向けフードの見分け方
- 無添加フードとの違いと日常ケアの進め方
結論:涙やけのドッグフードとしてロイヤルカナンは効くのか?

愛犬の食事を見直す際、ロイヤルカナンは真っ先に候補に挙がりやすいブランドです。
ただし、「ロイヤルカナンに替えれば必ず涙やけが治る」とは断言できません。
涙やけの原因は犬ごとに異なり、消化不良やアレルギーといった食事由来の問題であれば、フードの変更で改善が期待できます。
一方で、鼻涙管の通りにくさ、逆さまつ毛、目の炎症など構造的・医学的な原因である場合、食事だけでは根本的な解決には至りません。
ネット上の口コミやブログで「フードを変えたらきれいになった」「まったく変化がなかった」と体験談が分かれるのはこのためです。
フード変更はあくまで対策の一つと考え、充血や目やに、まぶしがる様子が続く場合は、まず動物病院で眼科的な確認を優先してください。
涙やけ対策でロイヤルカナンが支持される理由と特徴
獣医師がロイヤルカナンを推奨することがあるのは、「涙やけ専用だから」ではなく、消化性や皮膚の健康を総合的にサポートできる科学的な根拠があるためです。
涙やけ対策の観点から見たロイヤルカナンの強みは、以下の3点に集約されます。
1. 消化吸収率の高さ(超高消化性たんぱく質の採用)

ロイヤルカナンの一部製品には、L.I.P.と呼ばれる「消化率90%以上の超高消化性たんぱく」が使われています。
未消化のタンパク質が体内に蓄積することが涙やけの一因になるケースがあるため、消化の良いフードを選ぶことは有効なアプローチです。
2. 犬種や体質に合わせた細やかな設計
涙やけへのアプローチは「アレルギーに配慮する」「被毛の健康を保つ」など様々です。
ロイヤルカナンは犬種別の骨格や被毛特性、年齢、皮膚トラブル向けなど目的別に細かく製品が分かれており、愛犬の課題にピンポイントで合わせやすい強みがあります。
3. 酸化防止剤は天然由来へ変更済みで安心

過去の表示による印象から「ロイヤルカナンは添加物が不安」と感じる方もいますが、現在は公式サイトで「ミックストコフェロール、ローズマリーエキス」といった天然由来の酸化防止剤を使用していることが明記されています。
2021年にはメーカーから誤表記に関する訂正と正しい案内が出されており、品質面での不安は解消されています。
原材料表示の誤表記に関するお詫び|ロイヤルカナン・ジャポン/ミニ アダルト 小型犬専用フード 成犬用|マイ ロイヤルカナン公式通販
【比較表】ロイヤルカナンと無添加ドッグフードの違い
「このこのごはん」などの無添加フードとロイヤルカナン、どちらを選ぶべきか迷う方向けに、それぞれの特徴と選び方を整理しました。
| 比較軸 | ロイヤルカナン | 無添加ドッグフード(例:このこのごはん等) |
|---|---|---|
| 第一候補となる犬 | 消化不良を起こしやすい、特定の犬種や年齢のケアをしたい犬 | 添加物を避けたい、シンプルな原材料でアレルギー原因を特定したい犬 |
| 主な目的 | 消化性、皮膚バリア、犬種特性へのアプローチ | 人工添加物不使用、ヒューマングレード食材の活用 |
| 選びやすさ | 悩み(皮膚、年齢、犬種)に応じた選択肢が明確 | ブランドごとに原材料の差が大きく、成分表記の確認が必須 |
| 強み | 獣医学的な栄養基準に基づいた設計 | 食材本来の香りやおいしさ、安全性への安心感 |
| 注意点 | すべての犬に合うわけではない(合わない成分が含まれる可能性) | 無添加でも、使用されている肉や穀物が体質に合わないことがある |
「無添加だから涙やけに強い」「ロイヤルカナンだから弱い」という単純な比較にはなりません。
愛犬の涙やけの原因が「消化不良や皮膚の弱さ」ならロイヤルカナン、「特定の人工添加物への反応」なら無添加フード、というように愛犬の体質に合わせて判断するのが現実的です。
Drケアワンも比較候補に入るドッグフードです。
国産無添加の成犬用総合栄養食で、オイルコーティングをしていない点があり、涙の汚れが気になる犬の食事を見直したい読者に向いています。
ロイヤルカナンのように消化や皮膚の特徴で選ぶか、Drケアワンのように無添加フードの中から比べるという選び方もあります。
涙やけ対策におすすめのロイヤルカナン製品の選び方

同じロイヤルカナンでも設計は多岐にわたります。
ここでは涙やけの背景にある「皮膚の炎症」「アレルギー」「消化不良」の悩みに合わせた、具体的な第一候補を紹介します。
被毛・皮膚トラブルも気になるなら「プードル 成犬用」
トイプードルなど、被毛が目元に触れやすく皮膚トラブルも起こしやすい犬種には、「プードル 成犬用」が選択肢になります。
ルリチシャ油やオメガ3系脂肪酸が配合され、皮膚のバリア機能と美しい被毛を保つ設計です。
目元の炎症やかゆみが涙の増加につながっている場合、単なる「涙やけ用」ではなく、皮膚の健康を底上げするフードを選ぶほうが失敗しにくくなります。
食物アレルギーが疑われるなら「ダーマコンフォート」
目元をしきりにこする、耳や足先もかゆがる、軟便をくり返すといった様子があれば、食物アレルギーの可能性も考えられます。
「ダーマコンフォート」シリーズは、アレルゲンになりにくいタンパク質を厳選しており、皮膚の健康維持を最優先したい場合に適しています。
ただし、アレルギーの特定は自己判断では難しいため、症状が強い場合は市販フードを次々試すよりも、動物病院で除去食試験の相談をするのが確実です。
子犬の未熟な消化器に配慮した「ミディアム パピー」など
子犬期は消化器や免疫が発達途中で、食事の影響がダイレクトに出やすい時期です。
「ミディアム パピー」をはじめとする子犬向けラインナップには、高消化性たんぱく質やプレバイオティクスが組み込まれており、健康的な便と消化をサポートします。
ただし、若齢犬の涙やけは先天的な鼻涙管の異常であるケースもあります。
「片目だけ涙が多い」「常に目が湿っている」といった場合は、フード由来ではない可能性が高いため受診を検討してください。
フード変更とあわせて行いたい毎日の涙やけ対策

ドッグフードを切り替えたからといって、すでに被毛に付着した涙や汚れがすぐに消えるわけではありません。
衛生的なケアを並行することで、変化にいち早く気づくことができます。
- 目元の涙や目やにを、湿らせたコットン等でこまめにやさしく拭き取る
- 目に毛が入りやすい犬種は、目周りの毛を短くカットして物理的な刺激を減らす
- フード変更後は「便の状態」「かゆみ」「涙の量」を2〜4週間単位で記録する
- 目の充血、白濁、まぶしがる様子がないかをチェックする
食事の見直しと日々の拭き取りケアをセットで行うことが、清潔な目元を取り戻す最短ルートです。
涙やけドッグフードのロイヤルカナンに関するよくある質問
- Q涙やけにロイヤルカナンは本当に効きますか?
- A
愛犬の体質に合えば改善の可能性はありますが、すべての犬に同じ効果があるわけではありません。消化不良が原因なら期待できますが、鼻涙管の詰まりなど構造的な問題が主因の場合は、食事だけで解決するのは困難です。
- Q子犬の涙やけにも使えますか?
- A
ロイヤルカナンの子犬用フードは消化吸収に優れており、選択肢として有効です。ただし、子犬の涙やけは先天的な涙点や鼻涙管の異常が関係していることもあるため、症状がひどい場合はまず獣医師の診察を受けてください。
- Q無添加フードのほうが涙やけに向いていますか?
- A
「無添加だから涙やけに効く」とは一概に言えません。添加物を避けたい場合は無添加フードが良いですが、重要なのは「愛犬の消化能力に合っているか」「アレルギー反応を起こす食材が入っていないか」です。目的に合わせて選びましょう。
- Qフードを替えてからどれくらい様子を見ればいいですか?
- A
フードの切り替えによる体質の変化を見るには、少なくとも2〜4週間は便の状態、かゆみの有無、涙の量を観察してください。ただし、目に明らかな異常(充血や痛みなど)がある場合は、様子を見ずにすぐ受診しましょう。
まとめ:愛犬の涙やけの原因に合わせてドッグフードを選ぼう

涙やけ対策としてロイヤルカナンを選ぶ最大のメリットは、「超高消化性たんぱく質の採用」「犬種や皮膚状態に合わせた細かな設計」にあります。
消化不良や皮膚の弱さが涙やけを引き起こしている場合、ロイヤルカナンは強力なサポートになります。
一方で、無添加にこだわりたい場合や、食材そのものをシンプルにしたい場合は無添加フードが第一候補となるでしょう。
- 消化や皮膚の健康を底上げしたいなら「ロイヤルカナン」
- 原材料のシンプルさや無添加を最優先するなら「無添加フード」
ロイヤルカナン以外のドッグフードも比べると、涙やけを食事から見直すときの違いが見えやすくなります。
フード選びでは「ネットの評判」よりも「愛犬の体質や原因に合っているか」を重視してください。
また、涙やけは目の病気が隠れているサインの場合もあります。
日々のケアを続けながら、改善が見られない時は早めに動物病院で相談しましょう。





