バツグン(BATSUGUN)は、チヨペットが展開する国産ドッグフードです。国産食材や自社工場での製造、小麦粉を使わない生地などが紹介されている一方、愛犬に合うかどうかは「国産」「無添加」「人が食べられる食材」といった言葉だけでは決められません。毎日の食事にするなら、商品の目的、対象年齢、原材料、保証成分、カロリー、給与量を一つずつ確認することが大切です。
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- バツグンの馬肉・チキン・フィッシュの特徴と違い
- 馬肉タイプの原材料と保証成分を読むポイント
- 総合栄養食かどうかを現物表示で確認すべき理由
- 愛犬の年齢・体質・必要エネルギーに合わせた選び方
バツグンの基本的な特徴
バツグンは、株式会社チヨペットが福岡県の自社工場で製造するドライタイプの犬用フードです。公式サイトでは、馬肉、チキン、フィッシュの3種類が案内され、主なたんぱく源や配合素材の違いから選べる構成になっています。
公式情報から整理できる共通の特徴は次のとおりです。
- 使用食材は国内産を基本としている
- フード生地に小麦粉を使わず、米粉と玄米粉を使用している
- 穀類は焙煎し、野菜類はボイル後に乾燥して配合している
- 防腐剤、エトキシキン・BHA・BHTなどの酸化防止剤、防カビ剤、着色料を使用していないと案内されている
- 福岡県の自社工場で成形、乾燥、検品、金属探知などを行っている
- 結着剤を使わないため、粒の大きさが不均一で、ぬるま湯を吸いやすいとされる
これらは製品の方針を理解する材料になります。ただし、原料の産地や無添加であることと、犬に必要な栄養が過不足なくそろっていることは別の評価軸です。安全性や適合性を判断するときは、原材料の由来だけでなく、目的表示と栄養成分、愛犬の健康状態まで確認します。
3種類のラインアップ
バツグンは、主なたんぱく源や想定される使い方が異なる3種類から選べます。商品名だけでなく、それぞれに含まれる動物性原料を確認することが重要です。
| 種類 | 公式サイトで案内される主な特徴 | 選ぶときの注意点 |
|---|---|---|
| 馬肉 | 国産馬肉を使うスタンダードタイプ | 魚粉や大豆なども含み、馬肉だけの単一原料食ではない |
| チキン | 国産鶏胸肉、サメ軟骨乾燥粉末、赤米・黒米などを配合 | シニア犬向けの訴求があるが、関節疾患の治療食ではない |
| フィッシュ | 鰯、鰹、鯖、焼アゴの4種類の魚を使用 | 複数の魚を含むため、魚種を限定した除去食には向かない場合がある |
馬肉タイプは、鉄分などのミネラルを含む国産馬肉を使った基本商品として位置づけられています。チキンタイプは鶏胸肉に加え、サメ軟骨乾燥粉末などを配合し、年齢を意識した商品として案内されています。フィッシュタイプは4種類の魚を使用し、DHA・EPAを含む魚素材が特徴です。
「馬肉だからアレルギーが起きない」「魚ならどの犬にも合う」とは限りません。食物アレルギーは個体ごとに原因が異なり、バツグンには主原料以外にも魚粉、豆類、穀類など複数の素材が使われます。アレルギーの診断や除去食試験が必要な犬は、自己判断で選ばず獣医師へ相談してください。
馬肉タイプの原材料
スタンダードとされる馬肉タイプは、肉だけでなく、米・雑穀・豆・野菜・魚など多様な食材を組み合わせています。公式商品ページに掲載される原材料は、おおむね次のように分類できます。
| 分類 | 主な原材料 |
|---|---|
| 動物性原料 | 馬肉、鰯魚粉、鰹節粉 |
| 穀類・豆類 | 玄米粉、白米粉、大豆、黒豆、はと麦、まる麦、さらし小豆、米ぬか、高野豆腐、おから |
| 野菜・果物 | じゃがいも、ニンジン、キャベツ、小松菜、かぼちゃ、リンゴ皮パウダー、干し椎茸 |
| その他 | エゴマ、昆布、卵殻カルシウム、焚黒糖、飲用水 |
公式のよくある質問では、馬肉の配合割合は26%と説明されています。つまり、馬肉を使った商品ではあるものの、馬肉だけで作られたフードではありません。大豆や高野豆腐などの植物性たんぱく源、鰯魚粉や鰹節粉も含まれます。「新奇たんぱく源として馬肉だけを食べさせたい」という目的には合致しない可能性があります。
小麦粉は使われていませんが、玄米、白米、はと麦、まる麦など複数の穀物を含みます。そのため、小麦不使用とグレインフリーは同じではありません。小麦に限定して避けたい犬には候補になり得ますが、穀物全般を除く必要がある犬のための製品ではありません。
また、大豆、黒豆、高野豆腐、おからはいずれも大豆由来です。卵殻カルシウムも含まれています。特定の食材に反応したことがある犬は、商品名で判断せず原材料欄を最後まで確認しましょう。配合や表示は変更される可能性があるため、購入時のパッケージが最終的な正本です。

保証成分とカロリー
栄養成分は、愛犬の体型や活動量に合うかを判断するための基本情報です。馬肉400gの商品ページでは、次の分析値が掲載されています。
| 項目 | 掲載値 |
|---|---|
| エネルギー | 396kcal/100g |
| 粗たんぱく質 | 22.2% |
| 粗脂肪 | 11.5% |
| 粗繊維 | 3.7% |
| 粗灰分 | 4.5% |
| 水分 | 7.0%以下 |
| カルシウム | 0.98% |
| リン | 0.66% |
100g当たり396kcalなので、重量だけを見れば低カロリーとは言い切れません。「低脂肪・低カロリーの馬肉を使用」という説明は主原料の特徴を示すもので、完成したフードを他製品と比較した結論ではない点に注意が必要です。体重管理では、100g当たりのカロリーと実際の給与グラム数から1日の摂取エネルギーを計算します。
たとえば50gなら約198kcal、75gなら約297kcalです。ここにおやつ、トッピング、歯磨きガム、味付き飲料などのエネルギーも加算します。避妊・去勢後、運動量が少ない犬、太りやすい犬では、同じ体重でも必要量が少ないことがあります。
粗たんぱく質や粗脂肪の数字も、単独で高い・低いと評価するのではなく、年齢、体格、筋肉量、疾病の有無を踏まえて見ます。腎臓、肝臓、膵臓などに疾患がある犬では、一般的な健康犬向けフードの成分だけを見て選ぶことはできません。療法食から切り替えたり、自己判断で混ぜたりせず、獣医師の指示を優先してください。
カルシウム0.98%、リン0.66%という数字も、比率だけを見て成長期に適すると結論づけることはできません。必要量はフードの摂取量やエネルギー密度、成長段階とともに評価する必要があり、ほかのビタミン・ミネラルを含む全体の充足も重要です。また、公式サイトは水分値などが季節によって若干変わると説明しています。掲載値は製品を比較するための目安とし、最新ロットの表示に違いがあれば現物を優先しましょう。

総合栄養食かを確認する
バツグンを毎日の主食として検討するなら、最も慎重に確認したいのが目的表示です。公式の馬肉商品ページには、バツグンはAAFCOの定める栄養基準には当てはまらないという趣旨の説明があります。一方、販売店によっては「総合栄養食」と表現している例も見られるため、ウェブ上の紹介だけで分類を決めるのは安全ではありません。
日本で「総合栄養食」と表示される犬用フードは、適切な水とともに与えることで、表示された成長段階の健康維持に必要な栄養を満たすよう設計されたものです。商品ページに食材が豊富と書かれていることや、カルシウム・リンなどの分析値が載っていることだけでは、総合栄養食である証明にはなりません。
購入前または到着後に、現物パッケージで次の点を確認してください。
- ペットフードの目的が「総合栄養食」「一般食」「その他目的食」のどれか
- 総合栄養食なら、どの成長段階を対象としているか
- 子犬、成犬、シニア犬などの対象年齢が明記されているか
- 体重別の1日給与量と、給餌回数の目安があるか
- 原材料、保証成分、代謝エネルギー、賞味期限、保存方法が確認できるか
現物に総合栄養食の表示が見当たらない場合は、販売元へ確認し、主食として単独で長期間与えてよいかを獣医師にも相談するのが確実です。特に成長期の子犬は、エネルギーだけでなくカルシウムとリンを含む各栄養素の量とバランスが重要です。不足が心配だからと、いわしやチーズ、カルシウム剤を自己判断で追加すると、かえって過剰や不均衡を招く可能性があります。
無添加と国産の見方
無添加や国産という特徴は、何を使い、どこで作られているかを知る手がかりになります。ただし、それだけで個々の犬への安全性や栄養上の優位性が決まるわけではありません。
公式サイトでは、防腐剤、エトキシキン・BHA・BHTなどの酸化防止剤、防カビ剤、着色料を使っていないと案内されています。「無添加」は、明示された添加物を使用していないという意味で読みます。添加物を使わない製品は、開封後の温度、湿度、空気、光の影響を受けやすい場合があるため、保存管理が重要です。
また、「人が食べられる食材を使用」という説明は、原材料の調達方針を示しますが、完成品を人が食べるための食品という意味ではありません。犬用の製造工程と栄養設計によるペットフードとして扱い、人が試食する必要はありません。
国産についても、製造地、原料原産地、最終加工地はそれぞれ別の概念です。バツグンは公式に国内産食材と福岡県の自社工場製造を案内していますが、産地や調達先は変更される可能性があります。アレルギーなどで由来の厳密な確認が必要なら、ロット番号を添えてメーカーへ問い合わせましょう。
年齢と体質に合わせた選び方
愛犬に合う商品は、人気や価格よりも、食事の目的と個体条件から絞り込みます。次の順番で判断すると整理しやすくなります。
成長段階を確認する
子犬は成長のためのエネルギーと栄養バランスが必要で、成犬とは条件が異なります。シニア犬も年齢だけで一律に低カロリー食が必要になるわけではなく、筋肉量が落ちている犬には十分なたんぱく質とエネルギーが必要なことがあります。商品名の「シニア向け」だけで決めず、体重、体型、筋肉量、活動量を確認します。
アレルゲン候補を確認する
馬肉タイプにも魚と大豆由来原料、チキンタイプにも複数素材が含まれます。食物アレルギーが疑われる犬では、症状だけから原因食材を決めず、獣医師の管理下で除去食試験を行うのが基本です。市販フードを次々に替えると、何に反応したのか分かりにくくなります。
必要エネルギーを確認する
公式の給与量や計算機は開始量の目安として使い、その後は体重と体型の変化を見て調整します。肋骨へ軽く触れられるか、上から見て腰のくびれがあるかを定期的に確かめます。体重が増える場合は、主食を極端に減らす前におやつやトッピングを見直してください。
疾患と投薬を確認する
関節に配慮した素材、魚由来脂肪酸、食物繊維などを含んでも、病気を治療するフードではありません。歩き方の異常、痛み、皮膚症状、慢性的な下痢や嘔吐がある犬は、食事だけで対処せず受診します。持病がある犬や療法食を使用中の犬は、成分表と原材料を獣医師へ見せて相談してください。
愛犬に合ったドッグフードを選びましょう
ドッグフードは、年齢や体格、運動量、食べやすさなどによって合うものが異なります。原材料や栄養バランスだけでなく、毎日無理なく続けられるかも含めて比較してみましょう。
給与量の決め方
給与量は、パッケージまたは公式の食事量チェッカーで確認し、愛犬の状態に合わせて調整します。ウェブ上で見つけた古い表や海外販売店の数値ではなく、購入した商品の表示を優先してください。
396kcal/100gの馬肉タイプで1日に必要なフード量を概算する場合は、「1日にフードから取るエネルギー÷3.96」でグラム数を求められます。たとえば、フードから約238kcalを取るなら、計算上は約60gです。ただし、必要エネルギーは体重だけでは決まらず、年齢、避妊・去勢、活動量、体型、生活環境で変わります。
おやつやトッピングを与える場合は、そのカロリーを先に差し引きます。一般的には、おやつを1日の摂取エネルギーの10%以内に収める考え方がありますが、病気や肥満がある犬ではさらに制限が必要です。主食を減らしすぎると、エネルギーだけでなく必要な栄養素まで減るため、おやつを優先して調整しましょう。
1日分を朝に計量して専用容器へ移し、食事もごほうびもそこから使うと、家族が別々に与えても総量を把握しやすくなります。

切り替え方と保存方法
新しいフードへの変更は、便や食欲を観察できるよう、急がず段階的に行います。元のフードへ少量のバツグンを混ぜ、数日から1週間ほどかけて割合を増やすのが一般的です。胃腸が敏感な犬は、さらに時間をかけます。
ぬるま湯でふやかす場合は、熱湯を避け、犬が口にできる温度まで冷ましてから与えます。ふやかしたフードは水分が増えて傷みやすいため、食べ残しを長時間置かずに片づけます。水分を加えてもカロリーそのものは減らないため、乾燥状態で計量してからふやかしてください。
公式商品ページでは、開封後は直射日光や高温多湿を避け、1か月を目安に与え、特に夏場は冷蔵庫での保存を勧めています。冷蔵する場合は、出し入れによる結露を防ぐため、袋の口をしっかり閉じます。大容量品は価格面で有利でも、小型犬が期間内に使い切れないなら小容量の方が適切です。
粒の色や大きさには原料由来のばらつきがあると案内されていますが、異臭、カビ、虫、袋の破損、明らかな湿気がある場合は与えません。元の袋は、賞味期限とロット番号を確認できるよう、使い切るまで保管しておきましょう。


バツグンのよくある質問
- バツグンは総合栄養食ですか?
-
公式ページにはAAFCOの栄養基準には当てはまらないという趣旨の説明がある一方、販売店では総合栄養食と表現される例があります。情報に食い違いがあるため、購入した現物の目的表示を確認し、分からなければメーカーへ問い合わせてください。表示を確認できないまま、長期間の唯一の主食にするのは避けるのが安全です。
- 子犬にも与えられますか?
-
販売情報には全年齢を示す説明もありますが、子犬では成長期用の栄養基準を満たすかが重要です。パッケージに子犬を対象とした総合栄養食の表示があるか確認し、なければ獣医師へ相談してください。カルシウム食品やサプリメントを自己判断で足して調整することは勧められません。
- 馬肉タイプは食物アレルギーの犬向けですか?
-
馬肉が初めてのたんぱく源になる犬もいますが、バツグンの馬肉タイプには鰯魚粉、鰹節粉、大豆由来原料、複数の穀物なども含まれます。馬肉だけの単一たんぱく食ではないため、診断目的の除去食として使う場合は獣医師の指示が必要です。
- 「無添加」なら開封後も常温で長く保存できますか?
-
いいえ。公式は高温多湿と直射日光を避け、開封後1か月を目安に使用し、特に夏場は冷蔵保存を勧めています。袋を密閉し、清潔で乾いた計量器を使い、異臭やカビなどの異常があれば廃棄してください。
- チキンタイプなら関節の病気を改善できますか?
-
サメ軟骨乾燥粉末などを含みますが、医薬品や関節疾患の治療食ではありません。歩きにくさ、痛み、立ち上がりづらさがある場合は、フードだけで様子を見ず獣医師の診察を受けてください。
まとめ
バツグンは、国内産食材、自社工場での製造、小麦粉を使わない米粉・玄米粉の生地、多様な天然食材という方針を持つドッグフードです。馬肉、チキン、フィッシュの3種類があり、主なたんぱく源や配合素材から選べます。
一方、愛犬に適するかは、商品名、価格、国産、無添加という印象だけでは判断できません。馬肉タイプは複数の魚・豆・穀物を含み、100g当たり396kcalです。食物アレルギー、体重管理、持病がある犬では、これらを具体的に確認する必要があります。
特に重要なのは、現物の目的表示と対象成長段階です。ウェブ上には総合栄養食かどうかについて異なる説明があるため、パッケージとメーカー回答を基準にし、子犬や療法食を必要とする犬では獣医師へ相談しましょう。保証成分、カロリー、給与量、保存条件まで確認し、少量から切り替えて体重、便、皮膚、食欲の変化を観察することが、適切な選択につながります。

