愛犬と暮らしていると、急な残業や外出で留守番中のごはんが心配になることがあります。
そんな時に頼りになるのが自動給餌器ですが、いざ探してみると種類が多くて迷ってしまいますよね。
大型犬でも満足できる大容量タイプや多頭飼いに便利な2個口モデル、あるいは留守中の様子がわかるカメラ付きやウェットフードに対応した機種など、選択肢は実に豊富です。
また、長く使う機械だからこそ、故障時のサポートが手厚い日本製を選びたいと考える方も多いでしょう。
さらに、なるべく安い価格で手に入れたいけれど、すぐに壊れたり餌づまりを起こしたりしないか不安という声もよく耳にします。
まずは、自動給餌器を選ぶ際に押さえておきたい失敗しないための全体像を確認しておきましょう。
この記事では、愛犬の性格やライフスタイルに合った最適な一台を見つけるためのヒントを整理しました。
- 愛犬の体格や飼育環境に合わせた給餌器のタイプごとの特徴
- 留守中の安心感を高めるカメラ機能や電源トラブルへの備え
- ウェットフード派や多頭飼育など特定のニーズに対する解決策
- 購入後に後悔しないための衛生管理やメンテナンスのポイント
迷ったら、まずは「止まらない(電源)」「詰まらない(フード適合)」「洗える(衛生)」「必要量が入る(容量)」の4点を先に確認しておくと、候補が一気に絞れます。
自動給餌器で犬におすすめな選び方の重要点

自動給餌器を選ぶ際は、単に人気ランキングを見るだけでなく、愛犬の体格や食べるフードの種類、そして飼い主さんが何を重視するかを整理することが大切です。
ここでは、生活スタイルや犬種に合わせた具体的な選び方のポイントを見ていきましょう。
大型犬には大容量タンクと頑丈な設計を選ぶ

体の大きなワンちゃんは一回の食事量が多いため、一般的な小型犬向けの給餌器ではタンクの容量がすぐに足りなくなってしまうことがあります。
3L程度のタンクでは数日で空になってしまい、頻繁に補充する手間が発生しかねません。
そのため、大型犬と暮らす家庭では、少なくとも4Lから6L、あるいはそれ以上の大容量モデルが検討の候補に入ってくるでしょう。
また、物理的な頑丈さも重要なポイントです。
お腹を空かせた大型犬が給餌器に体当たりをしたり、前足で倒そうとしたりするケースも珍しくありません。
本体が軽量すぎると簡単に転倒してしまい、蓋が開いてフードが散乱してしまうリスクがあります。
大型犬向けには、本体重量があり転倒しにくい据え置き型や、粒の大きなフードでも詰まりにくい広めの排出口を持つモデルを選ぶのが一つの目安といえます。
容量の目安を考えるときは、「1日の総給餌量 × 留守にする日数 + 予備(半日〜1日分程度)」の発想で見ると不足しにくくなります。
給餌量は体重や年齢、フードのカロリー密度で大きく変わるため、具体値はフード袋の給与量や獣医師の指示に合わせて調整してください。
多頭飼いなら2個口タイプや個体識別を活用

複数のワンちゃんと暮らしている場合、一台の給餌器で済ませるか、頭数分用意するかは悩ましい問題です。
コストや設置スペースを抑えたい場合には、一つのタンクから二つの皿にフードを分配する「2個口タイプ」の製品が便利だと考えられます。
これなら一台分のスペースで二頭同時に食事ができるため、効率的といえるでしょう。
ただし、食欲に差があるペアや、食べる速度が極端に違う場合は注意が必要です。
一方が他方のごはんを奪ってしまう可能性があるためです。
また、処方食を食べている犬がいる場合などは、首輪のタグを読み取って特定の犬にだけ蓋が開く「個体識別機能」を持つハイエンドモデルや、安価な単独機を離れた場所に二台設置する方法が推奨されることもあります。
同じ「多頭飼い」でも、食事管理の難しさは家庭ごとに違います。
食べムラが強い・療法食がある・体格差が大きい場合は、同時に出る機種よりも「1頭ずつ確実に食べたか」を把握しやすい運用(個体識別や設置分離)のほうが、結果的に安心につながることがあります。
外出中も安心なカメラ付きで見守りを強化

留守中の愛犬の様子が気になるという飼い主さんには、カメラ付きモデルが大きな安心材料になるはずです。
スマートフォンアプリを通じてリアルタイムで映像を確認できるだけでなく、マイク機能を使って声をかけたり、機種によってはおやつを飛ばして遊んだりできるものもあります。
分離不安気味のワンちゃんにとっては、飼い主さんの声が聞こえることが安心につながるケースもあるようです。
一方で、カメラ機能が高性能になるほど価格も上がる傾向にあるため、単にごはんをあげる機能だけで十分か、見守りツールとしての役割も求めるかによって選び分けるとよいでしょう。
長時間の留守番で給餌器だけでは心配な場合は、人の手を借りる選択肢と比較検討するのもひとつの方法です。
カメラ付きモデルを選ぶ際は、暗い部屋でも映る「ナイトビジョン(暗視機能)」や、広範囲を見渡せる広角レンズが搭載されているかを確認すると、より実用性が高まるといわれています。
見守り用途で選ぶなら、通知の種類(給餌実行・フード残量・動体検知など)が自分の不安に直結するかを確認すると、過不足が出にくくなります。
機種によっては録画の保存にSDカードやクラウドが必要だったり、クラウドが有料だったりする場合があるため、費用や運用の手間も含めて判断すると安心です。
ウェットフード対応のトレイ型も検討する

自動給餌器の多くはドライフード専用ですが、中には缶詰や手作り食、パウチなどのウェットフードを与えたいというニーズもあります。
そのような場合には、タンクからフードを落とす「ストッカータイプ」ではなく、蓋が開く仕組みの「トレイタイプ」を選ぶのが一般的です。
トレイタイプであれば、ウェットフードだけでなく、お薬やサプリメントを混ぜた食事もセット可能です。
ただし、夏場などはフードの傷みが早いため、長時間の放置は避けるのが賢明です。
製品によってはトレイの下に保冷剤を入れられる工夫が施されたものもあるので、短時間の留守番でウェットフードを与えたい場合には有力な選択肢となるでしょう。
保冷剤対応モデルであっても、保冷効果は数時間程度に限られることが多いです。衛生面を考慮し、長時間の外出時にはドライフードを検討するか、空調管理を徹底することをおすすめします。
ウェットフードを自動化する場合は、給餌後の片付けまで含めて「不在時間」と「室温」をセットで考える必要があります。
迷うときは、まずはドライフードで運用を安定させ、ウェットは在宅時・短時間の外出時に限定する運用も現実的です。
信頼性を重視して日本製のサポートを確認
機械製品である以上、Wi-Fiがつながらない、蓋が開かないといったトラブルが起きる可能性はゼロではありません。
そんな時に頼りになるのが、メーカーのサポート体制です。
「日本製」と謳われる製品の多くは、日本企業が企画・管理を行い、日本語での問い合わせに対応してくれる安心感があります。
特に海外製アプリの場合、翻訳が不自然で設定方法が分かりにくいという声を聞くこともあります。
機械の操作に苦手意識がある方や、万が一の故障時にスムーズな対応を求める方は、国内メーカーが販売・サポートを行っている製品を選ぶのが無難といえそうです。
同じ「日本製」でも、最終組立・部品・企画など、どこを指すかは製品によって異なります。
購入前に「販売元(保証窓口)」「保証期間」「取扱説明書の言語」「問い合わせ手段(電話・メール・チャット)」を確認しておくと、トラブル時の詰まりが減ります。
自動給餌器で犬におすすめな機能と解決策

製品選びの方向性が定まったら、次は具体的な機能や運用面のチェックポイントを押さえておきましょう。
停電や故障といったリスクを最小限に抑え、快適に使い続けるためのヒントを紹介します。
停電時も稼働する2WAY給電タイプを探す

自動給餌器は、飼い主さんが不在の時にこそ真価を発揮するアイテムです。
しかし、雷による停電や、ワンちゃんがコードを抜いてしまった場合などに電源が落ちてしまうと、給餌がストップしてしまいます。
こうした事態を防ぐために、コンセント(ACアダプター)と乾電池の両方が使える「2WAY給電」に対応したモデルを選ぶことが非常に重要とされています。
通常はコンセントから給電し、緊急時にのみ自動で電池駆動に切り替わるバックアップ機能があれば、万が一の時も安心です。
製品によっては電池のみで長期間稼働するものもありますが、Wi-Fi機能を使うと電池の消耗が早くなる傾向があるため、基本は併用するのが望ましいでしょう。
特に子犬や老犬など、絶食のリスクが高い場合は、給餌器以外の対策も合わせて準備しておくと安心です。
電池駆動時に「何が使えて、何が使えないか」は機種差が出やすいポイントです。
たとえば、給餌自体は動いても、アプリ通知やカメラは停止する設計もあるため、不在時の想定(通知がなくても良いのか/給餌だけ動けば良いのか)を先に決めておくと選びやすくなります。
衛生管理のために水洗いしやすい構造にする

ドッグフードには油分が含まれているため、給餌器の内部や受け皿は意外と汚れます。
汚れたまま使い続けると雑菌が繁殖し、愛犬の健康トラブルにつながる可能性も否定できません。
そのため、購入時には「どこまで分解して洗えるか」を必ずチェックすることをおすすめします。
特に、フードを貯めておくタンクや、フードを送り出す内部の部品、そしてワンちゃんが口をつけるトレイ部分が簡単に取り外して水洗いできる構造だと、日々のメンテナンスがぐっと楽になります。
ステンレス製のトレイを採用しているモデルは、傷がつきにくく煮沸消毒もしやすいため、衛生面を重視する方に選ばれることが多いようです。
汚れた皿や酸化したフードは雑菌の温床となり、涙やけなどの皮膚トラブルの原因にもなります。
洗浄後は完全に乾燥させてから組み立てるようにしてください。水分が残っていると、新しいドライフードが湿気ったり、カビの原因になったりすることがあります。
衛生を保つコツは「毎回完璧」より「続く手入れ」です。
最低限、食器(皿)はこまめに、タンクや内部は定期的に分解して油膜や粉を落とす、という設計にすると運用が続きやすくなります。
ペットフードの品質や表示(賞味期限など)も含めて、安全性の基本は公式情報で確認できます。
環境省『愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律(ペットフード安全法)』
安いモデル購入時の注意点とリスクを知る
通販サイトなどでは数千円で購入できる安価なモデルも見かけますが、価格だけで選ぶ際にはいくつかのリスクを考慮しておくとよいでしょう。
例えば、センサーの精度が低くフードが残っているのに空と誤検知してしまったり、アプリの接続が不安定だったりするケースが報告されることがあります。
また、安価な製品は蓋のロック機構が甘く、食いしん坊なワンちゃんが自分でこじ開けて盗み食いをしてしまうこともあるようです。
予算を抑えることは大切ですが、必要な機能や耐久性が犠牲になっていないか、レビューや仕様をよく確認することが失敗を防ぐコツといえます。
レビューを見るときは、評価の高さだけでなく「同じ症状が繰り返し出ているか(例:餌づまり・フタ開け・アプリ不調)」の視点で読むと、個別の当たり外れに引っ張られにくくなります。
あわせて、返品・保証条件や交換の窓口が明記されているかも確認しておくと安心です。
餌づまりトラブルを防ぐ正しい使い方と設置
自動給餌器で最も多いトラブルの一つが「餌づまり」です。
これは機械の故障だけでなく、使用するフードのサイズや形状が合っていないことが原因で起こることも少なくありません。
多くのストッカータイプは、直径5mm〜15mm程度の丸いドライフードを推奨しており、三角形や星形、あるいは大きすぎる粒は内部の回転機構に引っかかりやすいといわれています。
新しい給餌器を導入する際は、まずご自宅のフードがスムーズに出るかをテスト運転してみると安心です。
また、タンクにフードを詰め込みすぎると重みでモーターに負荷がかかることがあるため、適量を守ることも大切です。
推奨される粒サイズや形状は製品ごとに異なるため、最終的には取扱説明書や仕様欄の「対応フード」を優先してください。
加えて、湿気でフードがふやけると詰まりやすくなるため、設置場所の湿度や、フタの密閉性(乾燥剤スペースの有無)も地味に効くチェックポイントです。
よくある質問(自動給餌器)
- Q自動給餌器は「1日何回」に設定するのが良いですか?
- A
一般に、犬の体調や生活リズム、フードの種類で適切な回数は変わります。まずは現在の食事回数を崩さず、1回量だけを自動給餌に置き換えると失敗しにくいです。持病や療法食がある場合は獣医師の指示を優先してください。
- Qカメラ付きはWi-Fiが切れるとどうなりますか?
- A
機種によって挙動が異なり、給餌は動いても映像や通知が止まる場合があります。購入前に「オフライン時の動作」「電池バックアップ時の動作」を仕様で確認すると安心です。
- Q多頭飼いで1台運用すると、食べた量を把握できますか?
- A
2個口タイプでも「どちらがどれだけ食べたか」は把握しづらいことがあります。食事制限や療法食がある場合は、個体識別機能や設置分離で“取り違え”を減らす運用が現実的です。
- Qウェットフード対応は長時間の留守番でも使えますか?
- A
傷みやすさは室温や季節で大きく変わり、長時間放置はリスクが上がります。短時間の外出に限定するか、保冷対応でも無理のない時間設定にして、衛生面を優先してください。
快適な生活へ導く自動給餌器を犬におすすめ

自動給餌器は、単に手間を省くための道具ではなく、決まった時間に適切な量を与えることで愛犬の健康管理をサポートし、飼い主さんの心の余裕を生み出すアイテムといえます。
それぞれの家庭環境や愛犬の個性に合った一台を選ぶことで、留守番の不安が減り、一緒に過ごす時間がより豊かなものになるはずです。
ライフスタイルにぴったりのモデルを見つけて、愛犬との快適な暮らしを実現してみてください。
この記事が、その第一歩となるような製品選びの参考になれば幸いです。
安全性や健康への影響については、各製品の公式情報を必ずご確認ください。また、愛犬がどうしても機械を怖がる場合は無理に使用せず、徐々に慣らしていくか、他の方法を検討することをおすすめします。






