エンパイアのドッグフードを解説|原材料・特徴・選び方

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エンパイアのドッグフードを解説|原材料・特徴・選び方

エンパイアは、鹿肉やイノシシ肉などのジビエを使う「クラシック」と、ラムを単一の動物性たんぱく源とする「プライム」を展開するポーランド産ドッグフードです。原材料の珍しさや肉の印象だけでなく、子犬用・成犬用・体重管理用などの対象、たんぱく質、脂肪、カロリー、給与量を個別商品で確認し、愛犬の年齢と活動量に合うか判断しましょう。

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この記事を読むと分かること
  • エンパイアの主なシリーズと商品の違い
  • ジビエ・ラム・グレインフリーの見方
  • 保証成分とカロリーによる選び分け
  • 給与量、切り替え、購入・保存の注意点
目次

エンパイアとは

商品ラインの位置づけと、ブランド名だけでは適否を決められない理由を整理します。

エンパイアは、ポーランド産の肉類、野菜、果物、ハーブなどを使う犬用フードブランドです。日本向けの犬用ドライフードには、複数のジビエ肉を組み合わせるクラシックシリーズと、ラムを動物性たんぱく源とするプライムシリーズがあります。

公式ではAAFCOの栄養ガイドラインに沿う総合栄養食として案内され、出荷前の微生物検査も掲げています。ただし、総合栄養食であればどの犬にも同じように合うわけではありません。

パピー、アダルト、スペシャルバランスでは、対象年齢、粒、脂肪、カロリー、給与量が異なります。小型犬向けの小粒と中大型犬向けの中粒もあるため、商品名と体格の対象を確認します。

ワンポイント

「ジビエが多い」「グレインフリー」という特徴より先に、対象年齢、100g当たりカロリー、脂肪、1日給与量を愛犬の条件と照合しましょう。

主なシリーズ

クラシックとプライムは、使う動物性原料の数と商品設計が異なります。

クラシック

クラシックシリーズは、鹿肉、イノシシ肉、ラム、キジ、ヤマウズラ、ガチョウ、鴨、七面鳥など複数の動物性原料を使う商品が中心です。チキン、小麦、トウモロコシ、米などを使わないと公式で案内されています。

子犬向けのパピーグロース、成犬向けのアダルトデイリー、シニア犬・肥満犬・避妊去勢後などを想定するスペシャルバランスダイエットがあります。小粒と、中大型犬向けの25+商品が用意されるものもあります。

複数の肉を使うため、多様な動物性原料を取りたい犬には候補になります。一方、食物アレルギーの原因を絞りたい犬には、原料数の多さが不向きな場合があります。

プライム

プライムシリーズは、ラム肉、乾燥ラム肉、ラム由来レバー、ラム脂肪など、動物性たんぱく源をラムに絞ったレシピです。鶏肉や家禽類を使わず、穀物不使用として案内されています。

超小型犬〜中型犬向けのパピー小粒とアダルト小粒、大型犬にも対応するアダルト中粒があります。パピーは生後12か月まで、アダルト小粒は生後12か月から、アダルト中粒は栄養管理計画上13〜15か月からという案内があります。

「モノプロテイン」は動物性たんぱく源を一種類に絞る意味で使われますが、原材料がラムだけという意味ではありません。ジャガイモ、リンゴ、エンドウ豆、ビール酵母、サーモンオイル、ハーブなども含まれます。

商品別の成分比較

現行公式情報の代表値を比べると、目的ごとの違いが分かります。

スクロールできます
商品主な対象粗たんぱく質粗脂肪カロリー
プライム パピー小粒生後12か月までの超小型〜中型犬27%以上15%以上375kcal/100g
プライム アダルト小粒・中粒成犬24%以上15%以上366kcal/100g
クラシック パピーグロース生後12か月までの子犬など27%以上16%以上368kcal/100g
クラシック アダルトデイリー生後12か月以上の成犬25%以上16%以上359kcal/100g
スペシャルバランスシニア・体重管理など28.5%以上12%以上338kcal/100g

数値は商品改良で変わる可能性があります。購入する袋の現品表示を最終確認にしてください。同じシリーズでも小粒と25+で対象体格や容量が異なります。

スペシャルバランスは脂肪12%以上、338kcal/100gで、ほかの代表商品より脂肪とカロリーを抑えています。ただし、低い数値ほどすべての犬に適するわけではありません。

痩せて食が細いシニア犬には、低カロリー食が不向きな場合があります。反対に、活動量が少なく太りやすい犬へ高カロリーなパピー用を同じ量で与え続けると、体重増加につながります。

原材料の見方

原材料一覧の先頭だけでなく、動物性原料の数と避けたい原料を確認します。

ジビエ肉

クラシックのアダルトデイリーでは、鹿肉、イノシシ肉、鹿レバー、乾燥ラム肉に加え、キジ、ヤマウズラ、ガチョウ、鴨、七面鳥などが使われます。複数の肉・内臓を含むレシピです。

鹿肉やイノシシ肉は珍しい原料でも、栄養上の優劣が自動的に決まるわけではありません。生肉は水分を多く含むため、原材料一覧の順位だけで完成品のたんぱく質量を判断できません。保証成分と合わせて見ます。

野生鳥獣を意味する「ジビエ」という言葉から、すべての動物が野生捕獲だと決めつけないでください。原料の飼育・捕獲方法や供給元が重要なら、メーカーへ確認します。

ラムのモノプロテイン

プライムはラムを単一動物性たんぱく源として案内し、ラム肉、乾燥ラム肉、レバー、ラム脂肪を使用します。サーモンオイルは含まれますが、動物性たんぱく源の表示上どのように管理されるかは、アレルギー診断目的ならメーカーへ確認が必要です。

ラムを食べた経験がない犬には新しい選択肢になり得ますが、ラムならすべてのアレルギー犬に安全ではありません。食物アレルギーは個体ごとに原因が異なり、市販のモノプロテイン食は診断用療法食と同じではありません。

ジャガイモとエンドウ豆

クラシックとプライムにはジャガイモやエンドウ豆が使われます。穀物不使用でも炭水化物や植物性原料を使わないわけではありません。

グレインフリーを「炭水化物ゼロ」「アレルギーが起きない」と読み替えないでください。ジャガイモや豆類に反応する犬もいれば、問題なく食べられる犬もいます。

野菜・果物・ハーブ

リンゴ、ビート、パイナップル、カシス、タンポポ、イラクサ、オオアザミ、アルファルファ、ローズマリーなど、多数の植物原料が含まれます。

これらはレシピの構成要素ですが、個々のハーブが病気を治療するとは判断できません。公式の健康訴求があっても、市販フードは医薬品ではありません。持病がある犬の治療をフードだけへ置き換えないでください。

グレインフリーの評価

穀類を使わないことは一つの特徴ですが、品質の上下を決める基準ではありません。

エンパイアの犬用ドライフードは、小麦、トウモロコシ、米などを使わないグレインフリー・グルテンフリーとして案内されています。穀類に反応することが確認されている犬では候補になります。

ただし、犬の食物アレルギーは牛肉、鶏肉、乳製品などのたんぱく質でも起こります。穀類を避ければすべての皮膚症状や下痢が改善するわけではありません。

食物アレルギーが疑われる場合は、かゆみ、外耳炎、嘔吐、下痢などの原因を診察で確認し、必要なら獣医師の指導で除去食試験を行います。血液検査や商品名だけで原因食材を確定しません。

グレインフリー食を長期利用する場合も、総合栄養食か、対象年齢に合うか、体重と体型を維持できるかを確認します。「穀物不使用だから健康によい」という一つの理由だけで選ばないようにします。

年齢と体格で選ぶ

子犬・成犬・シニアでは、対象商品と給与量の考え方が異なります。

子犬

子犬には、プライム パピーまたはクラシック パピーグロースが候補です。プライムは超小型犬〜中型犬向けとして案内され、クラシックには小粒と中大型犬向け25+があります。

給与表は月齢と成犬時の予想体重で細かく分かれます。現在体重だけでなく、成犬時体格の欄を読みます。大型犬の子犬は成長速度とミネラル管理が重要なので、小粒を食べられるという理由だけで小型犬向けを選びません。

生後12か月は目安であり、成犬用への切り替え時期は犬種によって異なります。大型犬は1歳を超えて成長が続くことがあるため、商品表示と獣医師の評価を合わせます。

成犬

ラムに動物性たんぱく源を絞りたい場合はプライム アダルト、複数のジビエ肉を使うレシピを求める場合はクラシック アダルトデイリーが比較候補です。

小粒・中粒は口の大きさや食べ方で選びますが、粒が違うだけと決めつけず、対象体格、容量、給与表を確認します。中大型犬用25+は12kg容量のみの商品があります。

活動量が多い犬には十分なエネルギーが必要ですが、室内で運動量が少ない犬では給与量を正確に計ります。避妊・去勢後は必要カロリーが変わることがあります。

シニア・体重管理

スペシャルバランスダイエットは、シニア犬、肥満犬、避妊・去勢後などを想定し、脂肪とカロリーを抑えた設計です。ドーナツ形の粒で、噛みやすさにも配慮すると案内されています。

年齢だけで自動的に替えず、体重、筋肉量、活動量、食欲を見ます。痩せているシニア犬や食の細い犬は、低カロリー食では必要量を取れないことがあります。

腎臓病、膵炎、尿路疾患などがある犬では、市販のシニア・体重管理用が療法食の代わりになるとは限りません。保証成分だけで自己判断せず獣医師へ相談します。

保証成分の見方

たんぱく質、脂肪、カロリーを同じ商品について一組で確認します。

粗たんぱく質は筋肉や皮膚などの材料になりますが、高いほどすべての犬に優れるわけではありません。エンパイアの代表商品では24〜28.5%以上と幅があります。

粗脂肪はプライム アダルト15%以上、クラシック アダルト16%以上、スペシャルバランス12%以上などの違いがあります。太りやすさだけでなく、食べられる量と必要エネルギーで評価します。

カロリーは100g当たり338〜375kcal程度と商品差があります。フードを替えるときに以前と同じカップ数を与えると、摂取カロリーが変わる可能性があります。

カルシウム、リン、オメガ3・6脂肪酸、DHA、EPAなども表示されますが、一つの成分だけで健康効果を断定しません。完成した総合栄養食を適量与えたときの全体バランスが重要です。

給与量と切り替え

公式給与表を開始点に、体型と活動量を見ながら調整します。

アダルトデイリーでは、体重5〜10kgに100〜180g、10〜15kgに170〜240gなど幅を持たせた目安が示されます。スペシャルバランスでは同じ体重帯でも別の給与量です。商品を替えたら新しい表を使ってください。

給与表の幅は、活動量、体型、環境により必要量が違うためです。1日分をキッチンスケールでグラム単位に計り、成犬は2回以上、幼い子犬はさらに複数回へ分けます。

健康な犬では、現在のフードにエンパイアを少量混ぜ、7〜10日ほどかけて割合を増やします。胃腸が敏感な犬はさらにゆっくり進めます。

切り替え中は、食べた量、便、嘔吐、かゆみ、耳の状態、体重を記録します。軟便が出たら、増やす速度と総量、おやつを確認します。強い下痢、血便、顔の腫れ、呼吸の異常があれば中止して受診してください。

2〜4週間ごとに体重と体型を確認し、肋骨の触れやすさ、腰のくびれ、筋肉量を見ます。増減が続く場合は、目安範囲内で少しずつ調整します。

価格と容量

袋の価格だけでなく、1日給与量、分包、食べ切る日数を比較します。

公式では300g、800g、1.8kg、2.8kg、12kgなどが案内され、商品によって選べる容量が異なります。800gが400g×2、1.8kgが450g×4の分包になる商品があります。

分包は開封するまでほかの袋の鮮度を保ちやすく、小型犬に便利です。大袋は1kg当たり価格を抑えやすい反面、開封後に長く残る可能性があります。

継続費用は、購入価格を内容量で割った1g当たり価格に、愛犬の1日給与量を掛けて計算します。カロリーと給与量が違うため、同じ容量の袋価格だけでは公平に比較できません。

価格、在庫、容量は変更されます。公式取扱店で販売者、送料、賞味期限、返品条件を確認します。最初は小容量で、食べるか、便と体重が安定するかを試す方法があります。

保存と購入時の確認

正規流通品を選び、開封後は温度・湿気・酸化を避けます。

到着時に袋の破れ、膨らみ、異臭、賞味期限を確認します。異常があれば与えず、販売者やメーカーへ問い合わせます。

開封後は直射日光、高温多湿を避け、涼しく乾燥した冷暗所で袋を密閉します。元の袋にはロット番号と表示があるため、密閉容器へ移す場合も袋ごと入れる方法が管理しやすいでしょう。

容器へ継ぎ足す前に洗浄して完全に乾かし、古い粒を残しません。冷蔵庫は出し入れによる結露で湿気る可能性があるため、メーカーの常温保存指示を優先します。

原材料や成分が変更されることがあります。長く使う商品でも、パッケージが変わったときは全原材料、保証成分、カロリー、給与量を再確認してください。

向く犬と注意が必要な犬

商品の特徴が愛犬の条件と一致するか、具体的なケースで考えます。

複数の肉を問題なく食べられ、ジビエを含むレシピを試したい健康な犬には、クラシックが候補になります。ラムを動物性たんぱく源に絞りたい犬には、プライムを比較できます。ただし、どちらもジャガイモや植物原料を含みます。

活動量が標準的な成犬では、アダルト商品の給与表を開始点にできます。運動量が非常に多い犬、室内で過ごす時間が長い犬、避妊・去勢後の犬では、同じ体重でも必要カロリーが異なります。

太りやすい犬にはスペシャルバランスが候補ですが、商品を替えるだけで減量が保証されるわけではありません。主食、おやつ、トッピングを合算し、目標体重に向けて安全な減量速度を獣医師と決めます。

複数の動物性原料へ反応する可能性がある犬は、クラシックを診断用除去食として使うのに向きません。プライムも一般販売の総合栄養食であり、製造時の混入管理まで含めて獣医師向け療法食と同等とは限りません。

膵炎の既往がある犬、腎臓病、心疾患、尿路疾患などで栄養制限がある犬は、粗脂肪やたんぱく質の数字だけで選ばないでください。病状により、一般食では満たせない条件があります。

食欲低下、短期間の体重変化、多飲多尿、繰り返す嘔吐や下痢がある場合は、嗜好性の高いフードを探すより先に受診します。食事変更で症状を隠すと、原因の診断が遅れる可能性があります。

エンパイアのよくある質問

クラシックとプライムの違いは何ですか?

クラシックは鹿、イノシシ、ラム、複数の鳥類などを組み合わせ、プライムはラムを単一動物性たんぱく源とします。対象年齢、成分、カロリーも個別に確認してください。

チキンフリーなら食物アレルギーの犬に安全ですか?

すべての犬に安全とは限りません。鹿、イノシシ、ラム、ジャガイモ、豆類など別の原料へ反応する可能性があります。症状がある場合は獣医師の指導で除去食試験を検討します。

グレインフリーのほうが健康によいですか?

穀物不使用だけで優劣は決まりません。穀類に反応することが確認されていない犬では、穀類も栄養源になり得ます。対象年齢、成分、カロリー、体調で判断します。

子犬にはどの商品を選びますか?

超小型〜中型犬ならプライム パピー、クラシックには小粒と中大型犬向けパピーがあります。成犬時の体格と月齢に合う商品・給与表を選びます。

シニア犬にはスペシャルバランスがよいですか?

太りやすいシニア犬には候補ですが、痩せて食が細い犬には低カロリーが不向きな場合があります。体重、筋肉量、持病、食欲を確認してください。

まとめ

エンパイアは、複数のジビエ肉を使うクラシックと、ラムを単一動物性たんぱく源とするプライムを展開しています。パピー、アダルト、スペシャルバランスでは対象年齢、たんぱく質、脂肪、カロリー、給与量が異なります。

鹿肉やラム、グレインフリーという原材料の印象だけで選ばず、総合栄養食か、対象犬、保証成分、100g当たりカロリー、1日量を商品ごとに確認してください。体重と体型を記録し、活動量に合わせて給与量を調整します。食物アレルギーや持病が疑われる犬は、市販フードだけで判断せず獣医師へ相談しましょう。

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