ペディグリーは店頭で見かける機会が多く、ドライの大袋から缶・パウチまで選択肢が豊富です。一方、「ペディグリーチャムとペディグリーは違うのか」「子犬用やシニア用をどう選ぶのか」「ウェットだけで主食になるのか」と迷う方もいるでしょう。
同じブランドでも、形状、対象年齢、総合栄養食かどうか、カロリー、給与量は商品ごとに異なります。価格や味の名称だけでなく、手元のパッケージにある目的表示、原材料、保証成分を確認することが重要です。本記事では、日本の現行公式ラインアップを基準に、ペディグリーとペディグリーチャムの呼び方、商品タイプ、選び方、切り替え方を分かりやすく整理します。
気になる動物・ペット情報を探す
犬・猫を中心に、食事、健康、しつけ、品種、暮らし、野生動物などの情報をテーマ別にまとめています。
ペット・動物ガイドを見る →
- ペディグリーとペディグリーチャムの関係
- ドライ・缶・パウチの違いと使い分け
- 年齢、体格、体重管理に合う商品の選び方
- 原材料、カロリー、給与量を確認する方法
ペディグリーの基本情報
最初に、ブランド名だけでは分からない製品ごとの差を整理します。
ペディグリーはマースが展開する犬用フードブランドで、日本ではドライとウェットを中心に販売されています。現行の公式サイトには、子犬用、成犬用、肥満気味の愛犬用、大型犬用、小型犬用、7歳から、11歳からなど、成長段階や体格に合わせた商品があります。ウェットは缶とパウチがあり、ビーフ、チキン、緑黄色野菜などを組み合わせた製品が見られます。
多くの主食用製品は総合栄養食として案内されていますが、ブランド内のすべての商品が同じ目的とは限りません。買う前に「総合栄養食」「一般食」「間食」などの表示を見てください。総合栄養食は、表示された対象年齢の犬に、そのフードと水を基本として与えられるよう栄養設計されたものです。
同じビーフ味でも、ドライとウェットでは水分量、エネルギー密度、1日の使用量が大きく違います。内容量だけを並べても実質的な食事日数や費用は比較できません。形状ごとの給与量と100g当たりカロリーを確認し、愛犬が1日に必要とする量へ換算する必要があります。
また、同じシリーズでも容量違いで包装形態が変わることがあります。小分け袋は開封回数を分散しやすく、大袋は単価を抑えやすいのが一般的です。1頭が食べる速度、保管場所、買い足せる頻度まで含めて選ぶと、価格だけで大容量を選んで風味を落とす失敗を避けられます。販売価格や在庫は店舗・通販・時期で変わるため、購入時の表示を確認しましょう。
公式サイトの情報は全体像を知るのに役立ちますが、製品改定があるため、最終的には手元のパッケージ表示を優先してください。商品名が似ていても、対象年齢や成分が同じとは限りません。
ペディグリーチャムとは
古い呼び方や海外製品名が混在するため、検索時には現行商品との同一性を確かめる必要があります。
「ペディグリーチャム」は、ペディグリーの従来のブランド名として記憶されている呼び方です。日本では現在、公式サイトや現行パッケージで「ペディグリー」の名称が前面に使われています。検索結果、古い広告、中古品の画像、海外向けサイトでは「Pedigree Chum」やそれに近い表記が残ることがあります。
したがって、「ペディグリーチャム」という名前だけで特定の現行製品を指すとは限りません。古いレビューに書かれた原材料、容量、カロリー、価格を、現在販売中のペディグリーへそのまま当てはめないでください。商品を比較する際は、正式な商品名、JANコード、内容量、対象年齢、製造または販売国を照合すると取り違えを防げます。
海外で販売されるペディグリーも、同じロゴに見えて配合や規格が日本製品と異なる場合があります。個人輸入品を購入する場合は、日本語の給与表示がない可能性、流通中の温度管理、賞味期限、問い合わせ先なども確認が必要です。国内の愛犬用としては、日本向け現行パッケージの表示を基準に選ぶのが分かりやすいでしょう。
ドライフードの種類
ドライは保存や計量がしやすく、年齢・体格・目的別に候補を絞りやすい形状です。
子犬用
子犬用は、成長期に必要な栄養とエネルギーを考えた総合栄養食です。公式の給与表では、月齢だけでなく予想される成犬時体重を使って1日量を決めます。小型犬は大型犬より早く成犬用へ移る時期が来るため、同じ月齢でも切り替え時期が異なります。
離乳直後は1日の量を細かく分け、成長とともに回数を減らします。公式案内では、幼い時期は複数回に分け、生後6か月頃までに1日2回程度へ移行する目安が示されています。子犬は体調変化が早いため、食べない、下痢や嘔吐が続く、体重が増えない場合は早めに動物病院へ相談してください。
成犬用
成犬用には、ビーフやチキン、緑黄色野菜、魚などを組み合わせた商品があります。味の名称は嗜好性を選ぶ手掛かりになりますが、その肉だけを使った単一たんぱく源食という意味ではありません。アレルギーがある犬では、商品名ではなく全原材料を確認します。
公式の代表的な給与表では、成犬用ドライを体重1kgで約30g、5kgで約100g、10kgで約160g、20kgで約260gなどと案内する例があります。これは開始時の目安であり、避妊・去勢、運動量、季節、体型によって調整が必要です。計量カップよりキッチンスケールを使うと、毎日の量を安定させやすくなります。
小型犬用
小型犬用は、口の大きさを意識した粒や、小型犬の体重範囲に合わせた給与表が特徴です。成犬用に加え、7歳から、11歳から、体重管理用などの選択肢があります。小型犬だから必ず小型犬用でなければならないわけではありませんが、粒の食べやすさと1日量を管理しやすい点は利点です。
超小型犬は数グラムの差が総摂取カロリーへ影響しやすく、おやつの比率も高くなりがちです。家族が別々に与える場合は、1日分のおやつをあらかじめ容器へ取り分けておくと過剰を防げます。
シニア・体重管理用
7歳から、11歳からなどの表示は選択の目安ですが、年齢だけで切り替える必要はありません。健康なシニア犬でも活動量や筋肉量はさまざまです。痩せている犬に低カロリー食を少量与え続けると、必要なエネルギーやたんぱく質を確保しにくくなる場合があります。
体重管理用では、公式給与表に「肥満に配慮する時」と「体重を維持する時」の別量が示される商品があります。体重を落とす必要があるかは、体重だけでなく肋骨の触れやすさや腰のくびれなどの体型で判断します。急な制限は避け、目標体重と減量速度を獣医師に相談しましょう。
大型犬用
大型犬用は粒や給与量が大型犬向けで、公式表では20kg以上の体重帯が案内されています。大量に食べる犬では、大袋の単価だけでなく、開封後に適切な期間で使い切れるか、毎回正確に量れるかを確認します。
大型犬は一度に大量に食べると胃腸へ負担がかかることがあります。1日量を2〜3回に分け、激しい運動の直前・直後を避け、早食いする犬には食器の工夫を検討します。腹部が急に膨らむ、吐こうとして吐けない、落ち着かないといった症状は緊急性があるため、直ちに動物病院へ連絡してください。
ウェットフードの種類
ウェットは水分が多く香りが立ちやすい一方、同じ重量のドライとは栄養とカロリーの密度が異なります。
缶タイプ
缶は比較的大容量で、子犬用や成犬用などがあります。公式の給与案内には、ウェットだけを与える場合と、ドライと一緒に与える場合の両方が掲載される製品があります。開缶前は保存しやすいものの、開封後は冷蔵し、パッケージの指示に従って早めに使い切る必要があります。
冷蔵したままのフードを嫌がる犬には、与える分だけ人肌程度に戻す方法があります。電子レンジを使うと温度むらができるため、よく混ぜ、熱くないことを確認してください。食べ残しを室温へ長時間置かないことも大切です。
パウチタイプ
パウチは1回分に近い容量で扱いやすく、風味を変えたいときやドライへのトッピングにも使えます。子犬用のビーフと緑黄色野菜、チキンなど、年齢や味の違う商品があります。
パウチを混ぜる場合、「1袋を足してドライ量はそのまま」では総カロリーが増えます。公式の併用給与表がある製品はそれを参照し、ない場合は各製品の代謝エネルギーから調整します。一般食のパウチなら、主食の総合栄養食を大きく減らしすぎないよう注意します。
主食かトッピングか
ウェットだけで主食にできるかは、形状ではなく目的表示で決まります。総合栄養食で対象年齢に合っていれば、表示された量を主食として利用できます。一般食や副食は嗜好性を補う用途で、長期間それだけを主食にはしません。
ウェットは水分摂取を補いやすい反面、必要カロリーをウェットだけで満たすと袋や缶の数が多くなり、費用と保管スペースが増える場合があります。ドライとの併用は両方の長所を生かせますが、量の計算が欠かせません。
原材料の確認方法
ペディグリーは商品数が多いため、特定製品の原材料をブランド全体の特徴として扱わないことが重要です。
ドライでは穀類、肉類、油脂類、野菜類、ビタミン・ミネラルなどを組み合わせた配合が一般的です。ウェットでは肉類、野菜類、増粘安定剤、ミネラルやビタミンなどが表示されることがあります。実際の原料と並び順は製品ごとに異なるので、購入する袋・缶・パウチの欄を確認してください。
「ビーフ」「チキン」という味名があっても、他の動物性原料を含む可能性があります。食物アレルギーで特定原料を避ける犬は、表面の味表示だけでは不十分です。原材料欄に「肉類」などのまとめた表示がある場合、原因原料を厳密に管理する用途には適さないことがあります。
穀物も一律に悪い原料ではありません。適切に加工された穀類はエネルギー源になります。一方、小麦やとうもろこしなどへ反応する犬には避ける必要があります。慢性的なかゆみ、外耳炎、嘔吐、下痢がある場合、食物アレルギー以外の原因もあるため、獣医師の診察を受けましょう。
着色料や保存料の有無を重視する場合も、使われている・いないだけでフードの総合評価は決まりません。総合栄養食表示、対象年齢、栄養成分、製造と保存、愛犬の反応をまとめて見ます。

成分とカロリーの見方
保証成分と代謝エネルギーは、ドライとウェット、年齢別商品を公平に比べるための基本情報です。
保証成分には、たんぱく質、脂質、繊維、灰分、水分などが表示されます。「以上」は最低保証値、「以下」は最大保証値であり、実際の含有量がいつも数字どおりという意味ではありません。特にウェットは水分が多いため、表示されたたんぱく質の%をドライと直接比べると誤解しやすくなります。
子犬用ドライでは公式の給与ページに360kcal/100gを前提とする案内が見られますが、これはすべてのペディグリー製品の共通値ではありません。成犬用、体重管理用、ウェットでは異なる可能性があります。必ず対象商品のエネルギー表示を確認してください。
混ぜて与える場合は、それぞれの量に含まれるカロリーを足します。ドライが350kcal/100gなら1g当たり3.5kcal、ウェットが80kcal/100gなら1g当たり0.8kcalです。ドライ100gとウェット100gなら合計約430kcalという計算になります。数値は例なので、現品の表示で置き換えてください。
おやつも含めた総摂取量で評価します。体重が増えるなら量を見直し、減る、毛づやが悪い、便量が極端に増える場合は、摂取不足や消化吸収、病気などを考えます。体重は週1回程度、体型は月1回程度でも記録すると変化に気づきやすくなります。

愛犬に合う選び方
年齢、健康、形状、継続性の順で候補を絞ると、味や価格に迷いにくくなります。
- 子犬・成犬・シニアの対象年齢を合わせる
- 主食なら総合栄養食表示を確認する
- 体重管理や大型犬用など目的が必要か考える
- アレルギー上の問題がないか全原材料を見る
- カロリーと給与量から1日費用を計算する
- 食べ切りやすい容量と入手しやすさを選ぶ
健康な成犬でドライを問題なく食べられるなら、成犬用総合栄養食が基本候補です。水をあまり飲まない、歯の状態で硬い粒が難しい、香りがないと食べにくい場合は、総合栄養食のウェットや併用も検討できます。ただし、口の痛みで食べない可能性があるため、急な変化は受診の対象です。
肥満気味なら、体重管理用の名称だけでなく、現在のフードとのカロリー差と給与量を比較します。量が減りすぎて空腹が強くならないか、筋肉を保つためのたんぱく質を確保できるかも大切です。急激な減量は避けます。
腎臓病、心疾患、膵炎、尿路疾患などで栄養制限がある犬に、一般のペディグリーを療法食の代わりとして使わないでください。市販の「低脂肪」や「シニア用」と、獣医師が治療目的で選ぶ療法食は別です。
愛犬に合ったドッグフードを選びましょう
ドッグフードは、年齢や体格、運動量、食べやすさなどによって合うものが異なります。原材料や栄養バランスだけでなく、毎日無理なく続けられるかも含めて比較してみましょう。
保存と切り替え
選んだ後は、適切な保存と段階的な切り替えで、品質と愛犬の反応を確認します。
ドライは直射日光、高温多湿を避け、袋の空気を抜いて密封します。大袋は単価が下がりやすい一方、小型犬では食べ切るまで長くかかります。1日量から消費日数を計算し、無理なく鮮度を保てる容量を選びましょう。袋ごと密閉容器へ入れると、賞味期限やロット番号を残せます。
ウェットは開封後に冷蔵し、製品表示に従って早めに使い切ります。缶のまま保存する場合も、ふたをするか清潔な容器へ移します。におい、色、粘り、容器の膨張など異常があれば与えません。
新しいフードへは7〜10日ほどかけ、現在のフードへ少量ずつ混ぜます。初日は1〜2割程度から始め、便と食欲に問題がなければ徐々に増やします。胃腸が敏感な犬、シニア犬、子犬はさらにゆっくり進めることがあります。
切り替え中は便、嘔吐、食欲、かゆみ、耳の赤み、体重を記録します。水様便、血便、繰り返す嘔吐、顔の腫れ、呼吸の異常、ぐったりするなどの症状があれば中止し、早めに動物病院へ連絡してください。


ペディグリーのよくある質問
- ペディグリーチャムとペディグリーは別ブランドですか?
-
ペディグリーチャムは従来の呼び方として残っていますが、日本の現行公式商品は主にペディグリー名で案内されています。古いレビューや海外品と現行日本品では配合が違う可能性があるため、正式商品名と現品表示を確認してください。
- ウェットだけで主食にできますか?
-
対象年齢に合う総合栄養食なら、表示された量を主食として利用できます。一般食や副食は、それだけを長期間の主食にしません。ドライと混ぜるときは両方の給与量を減らして総カロリーを合わせます。
- 子犬に成犬用を与えてもよいですか?
-
成長期の主食には子犬用、または全成長段階用の総合栄養食を選びます。成犬用は子犬の栄養需要を前提にしていません。予想成犬体重と月齢に対応した給与表を使ってください。
- 7歳になったら必ずシニア用へ変えますか?
-
必ずしも一律ではありません。活動量、筋肉量、体型、歯の状態、健康診断の結果で判断します。体重が安定し健康なら急ぐ必要がない場合もあり、太りやすさや持病があれば早めの見直しが必要なこともあります。
- ドライを食べないときに缶を毎回足してよいですか?
-
総カロリーを調整すれば併用できます。ただし、急な食欲低下、口臭、片側だけで噛む、食べこぼすなどがあれば歯や口の痛み、病気も考えます。トッピングを増やす前に原因を確認し、症状が続くなら受診してください。
まとめ
ペディグリーには、子犬用、成犬用、小型犬用、シニア用、体重管理用、大型犬用などのドライと、缶・パウチのウェットがあります。ペディグリーチャムという呼び方は古い情報や海外品で見かけるため、現行の日本向け商品と同じ配合だと思い込まないことが大切です。
選ぶ際は、主食なら総合栄養食であること、対象年齢、全原材料、保証成分、100g当たりカロリー、1日給与量を確認します。ウェットは水分と嗜好性の面で便利ですが、ドライと併用する場合は両方の量を調整してください。味名や価格だけでなく、愛犬の体格、活動量、体型、健康状態へ合うかが判断の中心です。
購入後は7〜10日ほどかけて切り替え、便、皮膚、食欲、体重を記録します。保存しやすく食べ切れる容量、継続できる1日費用、入手のしやすさまで含めて比較することで、愛犬と飼い主の双方に無理のない商品を選べます。

