旅行や出張で家を空けなければならないとき、「狭いケージのペットホテルではなく、いつもの自宅でリラックスして過ごさせてあげたい」と考える飼い主さんは少なくありません。
しかし、いざペットシッターにお願いしようと思っても、「提示された金額は適正なのだろうか」「あとから追加料金が発生して高くつかないか」といった不安がよぎるものです。
この記事では、料金が決まる仕組みや相場観、そして価格に納得して大切な家族を任せるための確認ポイントを整理します。
- 料金総額に影響する「基本費用」と「追加費用」の考え方
- 犬や猫、多頭飼いによるコストの違い
- 個人と大手で料金が変わる理由
- トラブルを避けるために見ておきたい契約や安全面のチェック項目
これらの知識を持っておくだけで、見積もりを見たときの安心感が大きく変わります。
徹底解説!ペットシッター料金の相場

ペットシッターの費用は、Webサイトに大きく書かれている「基本料金」だけで決まるとは限りません。
まずは、支払う総額がどのような要素で構成されているかを知っておくと、複数の事業者を比較しやすくなります。
料金の内訳と基本コースの仕組み
ペットシッターの料金は、一般的に次の4つの要素を組み合わせて計算されます。
- 基本シッティング料金(訪問1回あたりの料金)
- 出張交通費(シッターの往復移動費)
- 初回登録料・事前面談料(初回依頼時のみ発生することが多い)
- オプション料金(投薬、追加の散歩、延長など)
サービスの核となるのは基本シッティング料金で、多くの事業者が60分(1時間)を標準的なコースとして設定しています。
この時間内で、食事や水の用意、トイレ掃除、遊び相手、そして必要に応じた散歩などを行います。
また、短時間で済む内容であれば、30分や45分といった短めのプランを選べることもあります。
60分コースの料金は地域や条件によって幅がありますが、3,000円台後半から4,000円台を目安として考えておくとよいでしょう。
なお、サイト上で「◯◯円〜」と安く表示されていても、そこに交通費やオプションが加算されると総額は変わってきます。
最初から「これらすべてを含めた総額」で比較する意識を持つことが大切です。
犬種やサイズで変動する費用の目安

犬のシッティング料金は、犬の体重や大きさ、散歩に必要な労力によって段階的に設定されることが一般的です。
散歩中のハンドリングや引きの強さへの対応、排泄物処理の手間などが増えるほど、料金に反映されやすいためです。
- 小型犬(およそ10kg未満)
標準的な料金帯になりやすく、60分で3,000円台からの設定が多く見られます。 - 中型犬(およそ10kg〜20kg)
小型犬よりも数百円から1,000円程度上がることが多いです。犬種特有の性格やリードを引っ張る強さなどで調整される場合もあります。 - 大型犬(20kg以上)
散歩中の転倒リスクや周囲への配慮など、より高度なハンドリング技術が求められます。そのため、小型犬より1,000円以上高くなる設定や、対応条件が厳しくなるケースもあります。
料金表だけで判断しづらい場合は、散歩の有無や回数、引っ張りの強さ、他の犬への反応などを事前に伝え、見積もりで差額を確認するのが確実です。
猫2匹以上なら安い料金で済む理由

猫や小動物の場合、犬のように「散歩」という必須の作業がないため、頭数が増えても作業時間が急激には増えにくい傾向があります。
そのため、「猫は2匹、あるいは3匹までなら基本料金内で対応」といった定額に近い料金設定を採用している事業者もあります。
多頭飼いの場合、コストに影響しやすいのは以下のポイントです。
- 1回の訪問ですべての世話を完了できるか
- トイレの数や清掃の手間
- 療法食など個別の食事管理が必要か
- 性格が繊細で、見守る時間を長めに取る必要があるか
「猫1匹でも2匹でも料金が変わらない」というケースもあり、ペットホテルのように「頭数×泊数」で料金が倍増しやすいシステムと比べると、総額を抑えられる可能性があります。
ペットホテルとシッターの価格比較

料金だけでなく、ペットの性格や生活リズムも含めて検討すると、より納得のいく選択ができます。
それぞれの違いを整理しましたので、迷ったときの参考にしてください。
| 比較項目 | ペットシッター | ペットホテル |
|---|---|---|
| 料金の考え方 | 訪問回数・時間+交通費・オプション | 1泊×頭数+オプション |
| 多頭飼い | まとめて割安になりやすい | 頭数分だけ費用が増えやすい |
| 環境の変化 | 住み慣れた自宅で過ごせる | 新しい環境で他の動物がいることもある |
| 向きやすい例 | 環境変化が苦手、持病があり生活リズムを崩したくない | 社会性があり預かりに慣れている、日中の常時管理が必要 |
| 注意点 | 鍵の預け方、事故時の補償、訪問間隔 | 体調変化の連絡体制、投薬対応、夜間スタッフ体制 |
猫や環境の変化に敏感な子は、自宅で過ごせるメリットが非常に大きい一方、ホテルのほうが常時人がいて見守り体制が手厚いケースもあります。
ペットの性格や体調、留守にする長さによって最適な選択肢は変わります。
まずは料金と条件を並べて確認してみるのが現実的です。
ペットシッターは、同じ地域でも料金や対応範囲に差が出やすいサービスです。
くらしのマーケットなら、お住まいの地域のペットシッターを料金や口コミで簡単に比較して予約できます。
>> くらしのマーケットで近くのシッターを探す交通費や登録料など別途必要な費用
見積もりの総額が想定より高くなる原因になりやすいのが、次のような「追加費用」です。
見落としがちなポイントなので確認しておきましょう。
- 初回登録料・事前面談料(カルテ作成費)
初回利用時は、事前に自宅で打ち合わせを行い、ペットの性格や注意点、世話の手順を確認します。この時間に対して手数料が設定されている場合があります。 - 出張交通費
実費精算のほか、距離ごとの定額制など事業者によって計算方法が異なります。「基本料金が安い」という理由だけで遠方のシッターを選ぶと、交通費がかさんで総額が上がってしまうこともあるため注意が必要です。 - 鍵の受け渡し・返却費用
対面での受け渡し、郵送、キーボックスの利用など、方式によって費用や手間が変わります。
見積もりを依頼する際は、「基本料金+交通費+初回費用+オプション」を含めた総額を出してもらうと、他社と比較しやすくなります。
失敗しないペットシッター料金の選び方
相場感がつかめたら、次は「その料金が妥当かどうか」を判断する段階です。
単に価格の安さだけで決めてしまうと、後々のトラブルや不満につながることもあります。
安心して任せるための確認ポイントを押さえましょう。
個人と大手業者の価格差とメリット
ペットシッターは大きく分けて「大手法人・フランチャイズ」と「個人事業主」の2つの形態があります。
- 大手法人・フランチャイズ
研修やマニュアルが整備されており、サービスの品質が一定になりやすい傾向があります。また、担当シッターが急病などで動けなくなった場合に、代替スタッフを手配するなどバックアップ体制が整っていることも強みです。
その分、運営コストが価格に反映され、料金設定は標準からやや高めになることがあります。 - 個人事業主
広告費や中間コストを抑えているため、柔軟でリーズナブルな料金設定になっている場合があります。毎回同じシッターが来てくれるため、ペットが慣れやすいという利点もあります。
一方で、シッター自身の体調不良などの際に代わりがききにくいこともあるため、緊急時の対応方針については事前に確認しておくと安心です。
格安サービスに潜むトラブルのリスク

極端に安い料金には、それなりの理由や背景があることがあります。
例えば、以下のようなケースです。
- 1日の訪問件数を詰め込みすぎているため、滞在時間が実質的に短い
- 報告(写真やメッセージ)が簡素で、ペットの細かな体調変化に気づきにくい
- 万が一の事故時の補償が弱い、または説明が不十分
もちろん「安い=悪い」とは限りませんが、安さの理由を確認せずに選んでしまうと、「思っていたケアと違った」という認識のズレが起きやすくなります。
見積もりの段階で、「訪問中に具体的に何をしてくれるのか(優先順位)」まで詳しく聞いておくことをおすすめします。
キャンセル規定や鍵の返却費を確認

契約前に必ず確認しておきたいのが、キャンセルポリシーです。
ペットシッターは「時間の確保」そのものが商品になるため、直前キャンセルにはキャンセル料が設定されていることが一般的です。
特に繁忙期は条件が厳しくなる場合もあります。
また、鍵の受け渡しや返却方法は意外と費用差が出やすいポイントです。
- 対面の受け渡し:日程調整が必要になり、別途出張費がかかる場合がある
- 郵送:送料の負担や、到着遅延リスクへの対応が必要
- キーボックス:設置の可否や、利用ルールの確認が必要
「どの方法が標準なのか」「追加費用が発生する条件は何か」を最初に把握しておくと、あとから揉めるのを防げます。
営業時間外や繁忙期の割増料金
利用する日時によっては、割増料金が設定されていることがあります。
- 早朝(例:8時以前)や夜間(例:20時以降)の時間外加算
- ゴールデンウィーク、お盆、年末年始などの繁忙期加算
割増の形式は「1回あたり◯◯円の定額加算」や「利用料の◯%加算」など事業者によってさまざまです。
予約を入れる前に、希望する日時が割増対象になるかを確認しておくと予算が立てやすくなります。
信頼できるペットシッター料金の基準

提示された料金が妥当かどうかは、目に見えるサービス内容だけでなく「安全管理の土台」が整っているかどうかも判断材料になります。
特に確認しておきたいのは次の3点です。
- 第一種動物取扱業の登録の有無(保管などの区分で登録されているか)
- 事故時の補償(賠償責任保険など)についての説明が明確か
- 実際の利用者による評価や口コミが安定しているか(連絡の丁寧さ、報告内容、時間厳守など)
登録番号をしっかりと提示していたり、万が一の事故時の対応方針を事前に説明できる事業者は、リスク管理の意識が高いと言えます。
ペットシッター料金に関するよくある質問
- Qペットシッターの料金は「1回いくら」で見ればいいですか?
- A
まずは「訪問1回の基本料金」を軸にしつつ、そこに出張交通費・初回登録費・オプション料金を含めた総額で比較するのが安全です。サイト上の最安値表示だけでなく、実際にかかる費用全体を計算に入れましょう。
- Q猫2匹だと本当に安くなりますか?
- A
事業者によっては「2匹まで同料金」といった設定があり、頭数課金のペットホテルより総額が抑えられることはよくあります。ただし、トイレの数が増える場合や療法食の対応などで追加料金が発生することもあるため、事前の条件確認が重要です。
- Q格安のシッターは避けたほうがいいですか?
- A
一概に悪いとは言えませんが、なぜ安いのかという理由が明確でない場合は注意が必要です。滞在時間、報告の丁寧さ、緊急時の対応、補償の有無などを具体的に確認し、納得できる内容であれば選択肢に入り得ます。
- Qペットホテルと迷ったとき、何を基準に決めるべき?
- A
料金だけでなく、ペットが環境変化にどれだけ強いか、持病や投薬の有無、留守中の見守り体制(夜間を含む)を総合して選ぶのがおすすめです。猫や繊細な犬の場合は、自宅環境を変えないシッターのほうがストレスが少ない傾向にあります。
まとめ
申し込み前に、見積もりの前提となる「訪問時間・回数・追加費用」の条件をそろえて比較すると、後悔しにくくなります。
くらしのマーケットなら、料金や口コミ、対応条件を一覧で見比べたうえで、あなたとペットにぴったりの依頼先を選べます。
最後に、申込前に確認すべきポイントをチェックリストにまとめました。
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