クッシング症候群と診断された犬について、「食べ物を変えればよくなるのか」「何を食べさせてはいけないのか」と悩む飼い主さんは少なくありません。食欲が強くなる病気でもあるため、欲しがる姿を見るたびに迷うこともあるでしょう。
結論からいうと、クッシング症候群そのものを特定の食材で改善することはできません。大切なのは、治療を続けながら、体重や筋肉量、血糖値、血中脂質、肝臓・腎臓の状態、膵炎などの併発疾患に合わせて食事を調整することです。私たちアニマル通信編集部が、家庭でできる管理と動物病院へ相談すべきポイントを整理します。
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- クッシング症候群の犬に共通する食事管理の基本
- 体重や併発疾患によって食事が変わる理由
- おやつや手作り食で注意したいこと
- 食事と体調を記録して獣医師へ伝える方法
食事だけでは治療できない
まず押さえたいのは、食事管理の役割と限界です。食事は体重や併発疾患の管理を支えますが、過剰なコルチゾール分泌の原因を取り除く治療ではありません。
クッシング症候群は、正式には副腎皮質機能亢進症と呼ばれます。下垂体や副腎の異常などによってコルチゾールが過剰な状態が続き、多飲多尿、食欲の増加、腹部の膨らみ、皮膚や被毛の変化、筋力低下などがみられます。原因や犬の状態に応じ、トリロスタンなどの薬物療法や手術が検討されます。
食事を整える目的は、主に次の4つです。
- 適正な体重と筋肉量を保つ
- 高血糖や高脂血症などの異常に対応する
- 膵炎、糖尿病、腎臓病などの併発疾患に合う栄養を確保する
- 薬を決められた方法で安全に続ける
したがって、「この野菜を食べればコルチゾールが下がる」「穀物を抜けば治る」といった単純な考え方は適切ではありません。治療薬の量も、症状や検査結果を見ながら調整されます。食事を変えた結果、食欲、嘔吐、便の状態、体重などが変化すれば、治療評価にも影響します。
FDAの飼い主向け情報でも、治療中は反応や副作用を確認するための血液検査と定期受診が重要とされています。食事は治療の代わりではなく、治療と並行して体の状態を支えるものと考えましょう。
最初に確認する5項目
同じクッシング症候群でも、犬ごとに適した食事は異なります。フード名を決める前に、現在の状態を5つの視点から整理してください。
体重と体型
体重だけでなく、肋骨の触れやすさ、腰のくびれ、腹部の形を確認します。クッシング症候群では食欲が増し、摂取カロリーが多くなりやすい一方、筋肉が減って腹部が垂れ下がることがあります。体重が変わっていなくても、脂肪が増えて筋肉が減っている可能性があるためです。
動物病院では、脂肪のつき方を評価するボディコンディションスコアと、筋肉量を評価するマッスルコンディションスコアを確認してもらうとよいでしょう。肥満なら穏やかな減量が必要ですが、筋肉まで落とすような急激な制限は避けます。反対に、体重減少や筋肉の減少が目立つ犬では、単純な低カロリー食が合わないこともあります。
血糖値と尿糖
コルチゾールの過剰は、インスリンが効きにくい状態を招くことがあります。クッシング症候群の犬では糖尿病を併発する場合があり、その場合は食事の量、内容、与える時刻をインスリン治療と合わせて管理する必要があります。
多飲多尿はクッシング症候群でも糖尿病でもみられるため、家庭の様子だけで区別はできません。水を飲む量や尿量が増えた、体重が減るのに食欲が強いといった変化があれば、血液検査や尿検査について相談してください。
血中脂質と膵炎歴
クッシング症候群ではコレステロールや中性脂肪が高くなることがあります。また、副腎皮質機能亢進は犬の膵炎の危険因子の一つです。Merck Veterinary Manualの犬の膵炎情報では、高中性脂肪血症や副腎機能の過剰が危険因子として挙げられています。
血中脂質が高い犬、膵炎を起こしたことがある犬、脂肪の多い食事の後に嘔吐や腹痛が出た犬では、脂肪量の調整が特に重要です。ただし、すべてのクッシング症候群の犬へ一律に極端な低脂肪食を与えるわけではありません。必要な脂肪やエネルギーまで不足すると、痩せている犬や食欲が落ちた犬には不利になるためです。
肝臓・腎臓などの検査値
クッシング症候群では、ALPやALTなど肝臓に関係する数値が高くなることがあります。数値が高いという理由だけで自己判断の「肝臓食」へ替えるのではなく、原因、肝機能、画像検査、服薬内容を獣医師が総合して判断します。
腎臓病、心臓病、尿路疾患などが併発していれば、たんぱく質、リン、ナトリウム、水分などの優先順位も変わります。複数の病気があると、ある病気に適した食事が別の病気には合わないことがあります。何を最優先にするかを主治医と決めることが欠かせません。
現在の薬と食欲
トリロスタン製剤は、製品や処方に応じて食事と一緒に与えるよう指示されることがあります。必ず処方時の説明と製品ラベルに従い、食事の時刻や量を大きく変えるときは獣医師へ伝えてください。
治療中に食欲が急に落ちた場合、「食べ飽きた」と決めつけてはいけません。FDAはトリロスタンの副作用として、食欲低下、嘔吐、元気消失、下痢、脱力などを案内しています。薬を飲んでいる犬にこうした変化がみられたら、次の食事を工夫する前に処方した動物病院へ連絡しましょう。
受診時にはフードの商品名だけでなく、1日に与えるグラム数、おやつ、トッピング、家族からもらう食べ物まで伝えると、摂取カロリーと栄養の全体像を評価しやすくなります。
基本は総合栄養食と適量
併発疾患に対する特別な指示がなければ、犬の年齢に合う総合栄養食を主食にし、計量して与えることが基本です。「体によさそうな食材」を足す前に、主食と総量を安定させます。
量は袋の表示だけで決めない
フード包装の給与量は出発点であり、すべての犬にそのまま適する量ではありません。年齢、避妊去勢、活動量、体格、現在の体重、目標体重、病気による筋肉量の変化を考慮して調整します。
クッシング症候群では食欲が強いため、犬が欲しがる量を基準にすると過剰になりやすいです。キッチンスケールで1日分を量り、その中から朝夕の食事と投薬用の少量を取り分ける方法なら、追加分を把握しやすくなります。計量カップは粒の大きさや入れ方で誤差が出るため、グラムで管理するほうが確実です。
体重は同じ条件で定期的に測り、減量中も急に落としすぎないようにします。適正量は診察時の体型評価と経過をもとに見直してください。
食事回数を分ける
1日の総量を変えずに、2〜3回へ分けると、空腹を感じる時間を短くできる場合があります。薬を食事と一緒に与える指示がある犬では、投薬時刻との整合も取りやすくなります。ただし、回数を増やすたびに追加で与えれば総カロリーは増えてしまいます。最初に1日分をまとめて量り、そこから分けましょう。
早食いする犬には、凹凸のある食器や知育型の給餌器を使う方法があります。飲み込みに問題がある犬や、器をかじってしまう犬には向きません。使用中の様子を見守り、毎回洗える構造を選んでください。道具は食事量を増やさずに食べる時間を延ばすための補助であり、治療効果を持つものではありません。
たんぱく質は一律に減らさない
筋肉量が落ちやすい犬では、必要なたんぱく質を確保することが重要です。「肝臓の数値が高いから」「シニアだから」という理由だけで、たんぱく質を大きく減らすのは避けましょう。腎臓や肝臓の特定の病態で制限が必要な場合はありますが、検査と診断に基づいて調整します。
フードのたんぱく質割合だけを比べても、摂取カロリーや消化性、アミノ酸のバランスまでは分かりません。筋肉の状態、便、体重変化を含めて評価してください。
水は制限しない
多飲多尿があると、飲水量を減らしたくなるかもしれません。しかし、自己判断で水を制限すると脱水を招くおそれがあります。新鮮な水をいつでも飲めるようにし、飲水量を測って記録してください。
いつもより急に増えた、治療後も減らない、反対に水を飲めず元気がないといった場合は獣医師へ相談します。ウェットフードの利用など水分摂取の工夫が適するかどうかも、併発疾患を踏まえて確認しましょう。
併発疾患で変わる食事
食事選びで最も重要なのは、「クッシング症候群用」という一つの型に当てはめず、その犬で問題になっている病態に優先順位をつけることです。
| 状態 | 食事で検討する方向 | 注意点 |
|---|---|---|
| 肥満・体脂肪過多 | 摂取カロリーの調整、満腹感を得やすい設計 | 筋肉を落とす急減量を避ける |
| 筋肉量低下・低体重 | 十分なエネルギーと適切なたんぱく質 | 低カロリー・高繊維が合わない場合がある |
| 高脂血症・膵炎歴 | 脂肪量を調整した食事 | 極端な制限は獣医師の評価なしに行わない |
| 糖尿病 | 食事量と時刻の安定、体重管理 | インスリン投与と一体で調整する |
| 腎臓病 | 病期に応じたリン・たんぱく質などの調整 | 筋肉量や食欲との両立が必要 |
| 心臓病・高血圧 | 病態に応じたナトリウム管理 | 人の加工食品や塩分の多いおやつを避ける |
肥満がある場合
まず、おやつやトッピングを含めた総カロリーを把握します。食事量を急に半分へ減らすのではなく、獣医師が目標体重と減量速度を決め、必要に応じて減量用の総合栄養食を使います。通常食を大幅に減らすだけでは、ビタミンやミネラル、たんぱく質まで不足しやすいためです。
散歩や運動は筋肉維持に役立ちますが、クッシング症候群では筋力低下や呼吸の荒さがみられることがあります。暑い時間帯や激しい運動を避け、犬の状態に合う範囲を主治医に確認してください。
糖尿病を併発した場合
食事とインスリンの時刻・量を毎日なるべく一定にします。食べないままインスリンを打ってよいか、食事量が半分だったときにどうするかは、緊急時の対応を含めて事前に動物病院へ確認しておきましょう。
食物繊維や炭水化物の設計が異なる療法食が使われることもありますが、体重が不足している犬と肥満の犬では目標が異なります。人の糖質制限をそのまま犬に当てはめないでください。
膵炎や高脂血症がある場合
脂肪を控えた療法食が検討されます。フード本体を低脂肪にしても、脂身の多い肉、チーズ、皮付きの鶏肉、加工肉などを少量ずつ与えると、全体の脂肪摂取量が増えます。家族全員で「与えないもの」を共有することが大切です。
嘔吐、食欲不振、腹部を痛がる姿勢、元気消失がある場合は、家庭で食事だけを切り替えて様子を見続けず、早めに受診してください。


サプリメントは目的を整理して選びましょう
ペット用サプリメントには、関節や皮膚・被毛、腸内環境などさまざまな目的の商品があります。あくまで日々の健康管理を補助するものとして考え、体調に不安がある場合は獣医師へ相談しましょう。
おやつと手作り食の注意
クッシング症候群では食欲が強くなりやすいため、おやつの扱いが食事管理の成否を左右します。安全そうに見える食材でも、量と全体のバランスが重要です。
おやつは1日の総量に含める
おやつ、投薬用の食べ物、歯みがきガム、家族の食卓からの一口もすべて摂取量に含めます。一般的には、おやつなど主食以外からのカロリーは1日の必要量の10%以内が目安とされますが、肥満、糖尿病、膵炎などがある犬では、さらに厳しい調整が必要なことがあります。
最も管理しやすいのは、1日分の主食から数粒を取り分け、ごほうびに使う方法です。別のおやつを使う場合は、カロリーと脂肪量を確認し、その分だけ主食を調整できるか獣医師へ相談します。
野菜なら無制限ではない
きゅうりや加熱した一部の野菜など、比較的低カロリーな食材が使える場合はありますが、無制限に与えてよいわけではありません。食物繊維が多すぎれば下痢や便量の増加につながり、主食を食べる量が減れば栄養バランスが崩れます。
玉ねぎ、長ねぎ、にら、にんにく、ぶどう・レーズン、チョコレート、キシリトールを含む食品など、犬に有害なものは与えないでください。味付けした人の料理は、塩分や脂肪、危険な材料が含まれる可能性があるため避けます。
手作り食は専門家と設計する
肉と野菜を組み合わせただけの手作り食では、カルシウム、リン、微量栄養素などが不足・過剰になることがあります。クッシング症候群に加えて糖尿病や腎臓病がある犬では、条件がさらに複雑です。
手作り食を続けたい場合は、主治医に相談し、必要に応じて獣医栄養学に詳しい獣医師によるレシピ設計を受けてください。インターネット上の一般レシピや、人向けの健康食を自己流で置き換えるのは避けましょう。
サプリメントは薬ではない
「副腎を支える」「コルチゾール対策」などをうたうサプリメントでも、クッシング症候群の治療薬の代わりにはなりません。成分によっては薬の作用や検査値に影響したり、肝臓や胃腸へ負担をかけたりする可能性があります。
使う前に、商品名、全成分、1回量、与える目的を獣医師へ伝えます。「天然」「無添加」という表示だけでは、治療中の犬に安全である根拠にはなりません。
食事変更は段階的に行う
食事の変更そのものが体調変化の原因にならないよう、緊急の指示がない限りは段階的に切り替え、記録を残します。
切り替え方を相談する
一般には、旧フードに新フードを少しずつ混ぜ、数日から1週間ほどかけて割合を変えます。ただし、食物アレルギーの評価、膵炎、重い消化器症状、糖尿病の管理などでは、主治医から異なる指示が出ることがあります。
新しい食事へ替えたら、便の硬さや回数、嘔吐、食欲、飲水量、体重を観察します。薬の開始・増減とフード変更を同日に重ねると、変化の原因が分かりにくくなるため、実施時期も相談してください。
毎日記録したい項目
次の項目を同じ方法で記録すると、診察時の判断材料になります。
- フード名と1日の給与量
- おやつ、トッピング、投薬に使った食べ物
- 食欲と食べ終わるまでの様子
- 飲水量と排尿の回数
- 嘔吐、下痢、便の色や硬さ
- 元気、散歩量、呼吸の荒さ
- 体重と可能なら体型の写真
- 薬を与えた時刻と飲み忘れ
飲水量は、計量した水を器へ入れ、24時間後の残量との差を測る方法があります。こぼした量や複数の犬が飲んだ量は区別できないため、測定条件もメモします。
「食欲あり」だけでなく、普段の半量、完食、食べ始めないなど具体的に記録してください。治療前後の変化を主治医が把握しやすくなります。
すぐ相談したい変化
食欲が強いことが多い病気だからこそ、食欲低下は重要な変化です。特に治療中は、食事を工夫して様子を見る前に連絡すべき症状があります。
次のような場合は、処方した動物病院へ速やかに相談してください。
- 急に食べない、または水も飲めない
- 繰り返す嘔吐や下痢、血便がある
- ぐったりして動けない、ふらつく、倒れる
- 強い脱力や震えがある
- 腹部を痛がる、祈るような姿勢を取る
- 呼吸が苦しそう、安静でもパンティングが著しい
- インスリン治療中で食事を取れない
トリロスタン治療では、コルチゾールが抑えられすぎる状態や電解質異常など、重い副作用が起こることがあります。薬の次回分をどうするかは、電話で主治医の指示を受けてください。症状が重い、休診で連絡がつかない場合は救急対応が可能な動物病院を検討します。
ペットの体調や薬で悩んだときは?
ペットの体調に異変があると、「すぐに病院へ行くべき?」「少し様子を見ても大丈夫?」と対応に悩むことがあります。
呼吸が苦しそう、けいれんしている、意識がおかしい、強い痛みがあるなど、緊急性が疑われる場合は、早めに動物病院へ相談しましょう。
一方で、緊急性が低く、受診すべきか迷っている場合や、薬・予防・日常の健康管理について確認したい場合は、オンラインで獣医師へ相談する方法もあります。
ペットくすりでは、獣医師への無料相談サービスを利用できます。
ちょっとした疑問や受診前に確認しておきたいことがある場合は、相談してみましょう。
※オンライン相談は、動物病院での診察・検査・治療に代わるものではありません。症状が強い場合や悪化している場合、診察や検査が必要と思われる場合は、動物病院への受診を優先しましょう。
食事相談で伝えること
限られた診察時間で適切な助言を受けるため、食事と体調の情報を一つにまとめて持参しましょう。
- 主食のパッケージ写真を撮る
商品名、種類、カロリー表示、原材料や保証成分が分かる面を撮影します。 - 実際の1日量を量る
「カップ1杯」ではなくグラム数を確認し、家族が追加した分も含めます。 - おやつとサプリを一覧にする
歯みがきガム、投薬用食品、人の食べ物も書き出します。 - 体重と症状の推移をまとめる
いつから増減したか、飲水量、便、嘔吐、食欲の変化を記録します。 - 目標を主治医と共有する
減量、筋肉維持、高脂血症の改善、糖尿病の安定など、優先する課題を確認します。
相談時には、「このフードはよいですか」だけでなく、「この犬で今優先すべき栄養上の問題は何ですか」「1日の目標量は何グラムですか」「おやつに使える量はどのくらいですか」「食べなかった場合は薬をどうしますか」と具体的に尋ねると実行しやすい計画になります。
食事管理のよくある質問
- クッシング症候群専用フードはありますか?
-
すべての犬に共通して適する「クッシング症候群専用食」があるとは限りません。肥満、高脂血症、膵炎、糖尿病、腎臓病など、実際に管理すべき状態に合わせて通常の総合栄養食や療法食を選びます。療法食は診断と検査結果に基づき、獣医師の指示で使ってください。
- 低脂肪食に替えるべきですか?
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膵炎歴や高脂血症、肥満がある犬では低脂肪の食事が適する場合があります。しかし、痩せている犬や食欲が落ちている犬まで一律に極端な低脂肪食へ替えると、必要なエネルギーを取れない可能性があります。血液検査、体型、病歴をもとに判断します。
- 食欲が強いときは野菜を増やしてよいですか?
-
少量の低カロリーな野菜が利用できる犬もいますが、種類と量を確認する必要があります。野菜で主食が減れば栄養バランスが崩れ、食物繊維の増やしすぎで下痢になることもあります。まず1日の主食とおやつを計量し、食事回数や給餌方法の工夫を検討してください。
- トリロスタンは食事と一緒に与えますか?
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投与方法は処方された製品と獣医師の指示に従ってください。食事と一緒に与えるよう指示された場合は、毎日できるだけ一定の食事と時刻にします。食べない、嘔吐する、元気がないときは、自己判断で投薬せず処方した動物病院へ連絡してください。
- 手作り食やサプリで薬を減らせますか?
-
手作り食やサプリメントだけでコルチゾール過剰を治療し、薬を安全に減らせるとはいえません。薬の調整には症状と検査による評価が必要です。手作り食を希望する場合は栄養バランスを専門家に設計してもらい、サプリメントは使用前に主治医へ確認してください。
食事は検査と治療に合わせる
クッシング症候群の犬の食事では、特定の食材を足したり抜いたりすることより、その犬の体重、筋肉量、検査値、併発疾患、治療内容に合う総合的な管理が重要です。基本は栄養バランスの取れた主食を適量与え、おやつやトッピングを含めた1日の総量を把握することです。
肥満なら安全な減量、高脂血症や膵炎歴があれば脂肪量の調整、糖尿病があれば食事とインスリンの一貫性など、優先事項は犬ごとに変わります。自己流の厳しい制限やサプリメントに頼らず、食事記録を持って主治医へ相談してください。
治療中に急な食欲低下、嘔吐、下痢、脱力、ぐったりする様子があれば、フード選びより受診判断が先です。定期検査と家庭での記録をつなげながら、無理なく続けられる食事管理を整えていきましょう。

