犬が食べられる果物一覧|りんご・バナナ・梨・スイカなどの与え方

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犬が食べられる果物一覧|りんご・バナナ・梨・スイカなどの与え方

りんごやバナナを食べていると、愛犬にも少し分けたくなることがあります。犬が食べられる果物はありますが、果物は糖分とカロリーを含み、犬の主食ではありません。実、皮、種、芯、茎で安全性が異なる果物もあるため、人が食べられる部分をそのまま犬へ渡すのは避けましょう。

健康な犬へ与えるときは、犬に有害でない種類を選び、種・芯・皮などを除き、喉に詰まらない小ささに切ります。最初は一口だけにして、嘔吐、下痢、かゆみがないか確認してください。肥満、糖尿病、腎臓病、食物アレルギーなどがある犬、療法食を食べている犬、子犬では、事前に獣医師へ相談します。

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この記事を読むと分かること
  • 犬が食べられる代表的な果物と下処理
  • 体格に合わせて少量を判断する方法
  • 種・芯・皮・糖分による注意点
  • ブドウなど絶対に避けたい果物
目次

果物は少量のおやつ

果物には水分、糖質、食物繊維、ビタミンなどが含まれますが、果物を追加しなくても、犬は年齢と状態に合う総合栄養食から必要な栄養を摂れます。果物は栄養補給の主役ではなく、楽しみとしての補助食品です。

おやつやトッピング全体は、一日の摂取カロリーの10%以内を一つの上限目安とし、残りの90%以上を栄養バランスの整った主食から摂る考え方が一般的です。VCA Animal Hospitalsのおやつの解説でも、主食90%、おやつ10%までという目安が示されています。

10%は、果物だけでなく犬用おやつ、家族からもらう食べ物、トレーニング報酬をすべて合わせた量です。小型犬では人の一口が多すぎることがあります。初回は小指の先ほどの一片から始め、問題がなくても数切れ程度にとどめ、毎日必ず与えないようにします。

スクロールできます
果物犬が食べる部分必ず除く部分主な注意点
りんご果肉種、芯、茎丸い塊と糖分
バナナ果肉皮高カロリー、便の変化
梨果肉種、芯、茎水分と糖分、丸飲み
スイカ赤い果肉種、皮水分量、冷たさ
メロン果肉種、わた、皮糖分、硬い皮
みかん薄皮を含む果肉を少量外皮、種、茎酸味、糖分
桃果肉種、茎、葉大きな種の中毒・閉塞リスク
柿熟した果肉種、へた糖分、種による閉塞
キウイ果肉皮、硬い端酸味、食物繊維
栗加熱した実鬼皮、渋皮高でんぷん、丸飲み
ワンポイント

「何個」では果物の大きさが違うため、犬の一日の必要カロリーと果物の重さで考えると過剰を防ぎやすくなります。

りんご

りんごは、種、芯、茎を完全に除き、果肉を薄く小さく切れば与えられます。皮も食べられる犬はいますが、硬さや農薬、ワックス、消化しにくさを考え、よく洗って細かくするか、胃腸が敏感な犬ではむきます。

りんごの種には有害成分のもとになる物質が含まれるため、意図的に与えません。少量を一度誤って食べた場合でも、犬の体格と量を伝えて動物病院へ相談してください。芯は硬く、丸飲みによる窒息や消化管閉塞の危険があります。

すりおろす場合は、砂糖やはちみつを加えません。市販のアップルソース、ジャム、パイは糖分、脂肪、香辛料、甘味料を含むため避けます。

バナナ

バナナは皮をむき、果肉を薄い輪切りや小さな角切りにして少量与えられます。柔らかく扱いやすい一方、糖質とカロリーが高めなので、何分の一本という人基準ではなく、犬の体格に合う小片で考えます。

皮は犬に有毒とは限りませんが、消化しにくく、嘔吐や閉塞の原因になる可能性があります。犬が届く場所へ皮を置かないでください。

バナナをつぶして使う場合も、ヨーグルト、ピーナッツバター、チョコレートなどを安易に混ぜません。人用製品にはキシリトールなど犬に有害な成分が入ることがあります。

梨

梨は種、芯、茎を除き、果肉を小さく切れば与えられます。水分が多い果物ですが、水分補給の代わりにはなりません。いつでも新鮮な水を用意してください。

大きな角切りは滑りやすく、早食いする犬では喉に詰まる危険があります。薄く小さく切り、食べている間は見守ります。

缶詰の梨はシロップに漬かり糖分が多いため避けます。梨のゼリーや加工品も、砂糖、甘味料、香料を確認できないため犬用のおやつにしません。

スイカ

スイカは種と硬い皮を完全に除き、赤い果肉を小さく切って少量与えます。種なし品種でも、小さな白い種や皮が残っていないか確認します。

水分が多くても、たくさん与えると下痢や頻尿につながることがあります。冷蔵庫から出した直後の大きな塊や凍ったスイカを丸飲みさせず、冷たさを嫌がる犬には室温へ近づけます。

塩を振ったスイカ、スイカジュース、シロップ、アイスは与えません。熱中症が疑われる犬にスイカを食べさせて様子を見るのではなく、ぐったり、激しいパンティング、嘔吐などがあればすぐ受診します。

メロン

メロンは種、わた、硬い皮を除き、果肉だけを小さく切って与えられます。甘みが強く糖分を含むため、少量のおやつとして扱います。

皮は厚く消化しにくく、大きな欠片を飲み込むと閉塞の危険があります。食べ終わった皮を犬がごみ箱から取らないようにします。

生ハムメロンのような料理は、塩分と脂肪を含む加工肉が一緒になっているため与えません。果肉だけを味付けせず分けます。

みかん

みかんの果肉を一房よりさらに小さく分け、少量与えられる犬もいます。外皮、種、茎は取り除きます。白い筋や薄皮は少量なら大きな問題になりにくいものの、食物繊維が多く、胃腸が敏感な犬では除いたほうが食べやすいでしょう。

酸味や香りを嫌う犬もいるため、無理に与えません。胃腸の不調がある犬では酸味が刺激になる場合があります。糖分もあるため、何個も与えるのは避けます。

缶詰、ゼリー、ジュースはシロップや糖分を含み、犬のおやつには適しません。皮の精油や加工品を健康目的で使わないでください。

桃

桃は種、茎、葉を完全に除き、よく洗った熟した果肉を小さく切れば、少量与えられます。皮は消化しにくい犬がいるため、初めてならむくとよいでしょう。

大きな種は窒息や消化管閉塞の原因になり、噛み砕くと有害成分へ触れる可能性もあります。種をなめさせたり、玩具代わりにしたりしないでください。

桃の缶詰、ジャム、ケーキは糖分が多く、甘味料やほかの材料も含むため避けます。桃の種を飲み込んだ可能性がある場合は、便に出るのを待たず動物病院へ連絡します。

柿

熟した柿の果肉は、種とへたを除き、小さく切って少量与えられます。糖分が多く、食物繊維や渋みの成分で胃腸が不調になる犬もいるため、積極的に与える必要はありません。

種は消化管に詰まる可能性があり、複数飲み込むと特に危険です。丸ごとの柿を犬の届く場所へ置かないでください。

干し柿は水分が減って糖分とカロリーが凝縮されています。柔らかくても犬向きのおやつではなく、少量でも過剰になりやすいため避けます。

キウイ

キウイは皮と硬い端を除き、果肉を小さく切って少量与えられます。酸味と食物繊維があるため、初めてならごく小さな一片からにします。

丸ごとや大きな輪切りは、窒息や消化管閉塞の危険があります。半分に切った物をそのまま渡さず、犬の口に合わせて細かくします。

下痢、嘔吐、口周りのかゆみ、腫れなどが出たら中止し、症状が強ければ受診します。キウイソースやスムージーは、砂糖、乳製品、他の果物が混ざるため与えません。

栗

栗は植物学上の扱いは別として、秋の食材として果物と一緒に質問されることが多い食品です。十分に加熱した栗の実を、鬼皮と渋皮を完全に除き、細かくつぶしてごく少量なら食べられる犬もいます。

栗はでんぷんとカロリーが多く、水分が少ないため、大きな塊は喉に詰まりやすくなります。丸ごと一粒を与えません。生栗、硬い皮、傷んだ栗は避けます。

甘栗、栗きんとん、モンブラン、甘露煮には砂糖や脂肪、乳製品、洋酒などが使われるため与えません。胃腸疾患や糖尿病、肥満がある犬では、加熱した無糖の栗でも事前に相談します。

ほかに与えられる果物

いちご、ブルーベリー、ラズベリー、パイナップルなども、へた、硬い皮、芯を除き、味付けせず小さくして少量与えられます。

ベリー類は小さくても丸飲みする犬がいるため、つぶすか半分に切ります。パイナップルは硬い皮と芯を除き、繊維の多い果肉を小さくします。缶詰やシロップ漬けは避けます。

果物の種類を増やすほど健康になるわけではありません。新しい種類は一度に一つだけ試し、便、嘔吐、皮膚の変化を確認します。

与えてはいけない果物

犬に危険な果物では、少量だから安全とは判断できません。特にブドウとレーズンは、犬の急性腎障害につながる可能性があります。

FDAのペットに危険な品目やASPCAの避けるべき人の食べ物では、ブドウとレーズンが犬に危険な食品として挙げられています。

  • ブドウ、レーズン:生、乾燥、加熱、種なしを問わず与えない
  • サクランボ:種、茎、葉に有害成分があり、種は閉塞の危険
  • 果物の大きな種・核:桃、梅、あんずなどは中毒・窒息・閉塞の危険
  • アボカド:脂肪が多く、大きな種は閉塞の危険があるため避ける
  • 加工果物:ジャム、シロップ漬け、ドライフルーツ、菓子は糖分や添加物に注意

フルーツミックスや菓子には、ブドウ、レーズン、チョコレート、マカダミアナッツ、キシリトールが混ざることがあります。単品の果物名だけでなく、原材料全体を確認してください。

ブドウやレーズンを食べた可能性がある場合は、犬が元気でも直ちに動物病院へ連絡してください。家庭で安全量を判断したり、症状を待ったりしないでください。

量の決め方

果物の適量は、犬の体重だけでなく、必要カロリー、体型、運動量、主食、おやつ全体、持病によって変わります。

最初は一口から始め、数日間問題がないか確認します。継続する場合は、動物病院で一日の必要カロリーを確認し、その10%以内をすべてのおやつで分けます。果物のカロリーは食品成分データで重さ当たりを確認できます。

例えば同じ「一切れ」でも、薄いりんごと大きなバナナではカロリーが異なります。人の感覚で一個、半分と数えず、キッチンスケールで重さを測ると管理しやすくなります。

果物を与えた日は、ほかのおやつを減らします。主食を大きく減らして果物のカロリーを調整すると、必要な栄養素まで不足する可能性があるため、主食量の変更は獣医師へ相談します。

おやつは目的と量を考えて選びましょう

ごほうびやコミュニケーションに便利なおやつですが、与えすぎると主食とのバランスが崩れることがあります。大きさや原材料、カロリーを確認して、適量を楽しみましょう。

安全な与え方

果物を与える前に、次の順で準備します。

  1. 犬に安全な種類か確認する
  2. 傷み、カビ、発酵臭がないか見る
  3. 流水でよく洗う
  4. 種、芯、茎、へた、硬い皮を除く
  5. 犬の口より十分小さく薄く切る
  6. 一口だけ与えて飲み込み方を見る
  7. 便、嘔吐、かゆみを数日確認する
  8. 一日の全おやつ量へ含める

丸飲みする犬には、球形のまま与えません。多頭飼いでは取り合いを避け、別々に与えます。凍らせた果物は硬くなり、歯の破折や窒息の危険があるため、犬の歯と食べ方に合うか確認します。

果物をミキサーでジュースにすると、短時間で多量を摂りやすくなります。市販ジュースは糖分や甘味料を含むため与えません。水分補給は新鮮な水を基本にします。

注意が必要な犬

次に当てはまる犬は、果物を試す前に獣医師へ相談してください。

  • 糖尿病、高血糖がある
  • 肥満または減量中
  • 腎臓病、心臓病、尿路疾患がある
  • 膵炎、高脂血症の既往がある
  • 食物アレルギーの除去食試験中
  • 慢性的な嘔吐、下痢、便秘がある
  • 療法食を食べている
  • 子犬、超小型犬、高齢犬
  • 歯や飲み込みに問題がある

糖分が少なそうな果物でも、ミネラル、水分、食物繊維が治療食の設計に影響する場合があります。療法食の効果を保つため、おやつを一切追加しないよう指示されることもあります。

子犬は成長に必要な主食を十分食べることが優先です。果物でお腹が満たされないようにし、離乳直後や胃腸が不安定な時期は自己判断で試しません。

誤食したとき

危険な果物、種、皮を食べたら、果物名、部位、量、時刻、犬の体重を確認し、動物病院へ連絡します。残りの果物、包装、写真を用意してください。

塩、オキシドール、指を口へ入れる方法で吐かせないでください。尖った種や大きな核は、吐く途中で食道を傷つける可能性があります。

次の症状があれば直ちに受診します。

  • 繰り返す嘔吐や下痢
  • ぐったり、ふらつき、震え
  • 水を多く飲む、尿が減る・出ない
  • 腹痛、腹部膨満、便が出ない
  • 咳、呼吸困難、口をかく
  • 顔の腫れ、じんましん

症状がなくても、ブドウ・レーズン、危険な種や核、キシリトールを含む加工品では待たずに相談します。

保存と衛生にも注意

切った果物は傷みやすいため、犬が食べる分だけ清潔な器へ取り分けます。口を付けた残りを保存容器へ戻さず、長時間室温に置いた物は処分してください。

包丁とまな板はよく洗い、種や皮を犬が届くごみ箱へ捨てないようにします。家族が別々に与えると量が増えるため、冷蔵庫の容器へ犬用の一日分を明記しておくと管理しやすくなります。

乾燥果物は小さく見えても糖分とカロリーが凝縮され、硬さや粘りで喉に詰まることがあります。犬用と表示された製品でも、一回量と原材料を確認し、生の果物と同じ量を与えないでください。

犬と果物のよくある質問

犬に果物を毎日与えてよいですか?

毎日必要ではありません。与える場合も全おやつを一日の10%以内にし、体重と便を確認します。肥満や糖尿病、療法食中の犬は獣医師へ相談してください。

果物の皮は食べられますか?

果物によって異なります。りんごの皮は少量食べられる犬もいますが、メロン、スイカ、バナナ、キウイなどの硬い・消化しにくい皮は除きます。迷う場合は皮をむくほうが安全です。

種なしブドウなら大丈夫ですか?

種なしでも与えてはいけません。皮や種の有無、加熱、乾燥に関係なく、ブドウとレーズンは犬の腎障害につながる可能性があります。

下痢をしたら別の果物を試してよいですか?

まず果物を中止し、ほかのおやつも増やさず体調を確認します。下痢が続く、血が混じる、嘔吐や元気低下がある場合は受診してください。

果物で水分補給できますか?

水分を含みますが、新鮮な水の代わりにはなりません。果物を増やすと糖分やカロリーも増えます。飲水量が急に変わった場合は病気の可能性があるため相談してください。

種と量を確認して楽しむ

犬が食べられる果物には、りんご、バナナ、梨、スイカ、メロン、みかん、桃、柿、キウイなどがあります。安全な果肉だけを、種、芯、茎、へた、硬い皮を除いて小さく切り、最初は一口から与えます。栗は加熱した実を細かくした少量に限り、甘い加工品は避けます。

果物は糖分とカロリーを含むおやつです。ほかのおやつと合わせて一日の摂取カロリーの10%以内を上限目安とし、主食は総合栄養食を基本にしてください。ブドウとレーズンは種なしや加熱品でも与えません。桃などの大きな種・核も中毒、窒息、閉塞の危険があります。

肥満、糖尿病、腎臓病、食物アレルギー、胃腸疾患がある犬、療法食中の犬、子犬は事前に獣医師へ相談します。安全な種類でも、量と下処理、犬の食べ方を確認して楽しみましょう。

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