犬のペットシッター料金相場と選び方|ペットホテルとの違いや注意点

キャリーケースの横に座る柴犬。旅行や出張で留守番する犬のペットシッター利用。
記事内に広告が含まれています。

旅行や出張、あるいは急な入院などで家を空けなければならないとき。

「愛犬をペットホテルに預けるべきか、それともペットシッターに来てもらうべきか」と悩む飼い主さんは非常に多くいらっしゃいます。

特に、環境の変化に敏感な性格の子や、高齢で体力が低下している老犬の場合、慣れない場所での宿泊が大きなストレスとなり、体調を崩してしまうことも珍しくありません。

この記事では、散歩代行と本格的なシッティングの違いや、ペットホテルと比較した際の費用の考え方、そして避けるべきトラブルと信頼できるシッターの選び方について、判断に必要な情報を分かりやすく解説します。

この記事を読むと分かること
  • 散歩代行とシッティングの使い分け
  • ペットホテルと比較したときの費用やストレスの差
  • 実際に起きやすいトラブルと予防策
  • 信頼できるシッターを見極めるチェックポイント

犬のペットシッター利用のメリットとホテルとの違い

玄関で靴を履く人物と飛び跳ねる柴犬。自宅訪問型の犬のペットシッター利用で飼い主が外出する場面。

迷ったときは、まず「どこで」「誰が」「何をしてくれるか」という3つのポイントで比較すると、愛犬に合った選択肢が見えてきます。

以下の表に、一般的なペットシッター、ペットホテル、散歩代行の違いを整理しました。

比較項目ペットシッター(訪問)ペットホテル散歩代行
生活環境自宅で普段通り施設で預かり基本は屋外(散歩)
犬のストレス環境変化が少なめ環境変化・他犬の気配が刺激になりやすい環境は普段通りだが人は変わる
主な対応範囲食事・トイレ・遊び・散歩・見守りなど宿泊管理・食事・排泄管理など散歩(+簡易ケアは要確認)
鍵の預かりあり(一般的)なしなし(多い)
料金の考え方時間制+交通費等が加算されることも宿泊費×頭数が基本1回あたりの散歩料金が基本
向いているケース住環境重視/他犬が苦手/多頭飼い長時間の不在/常時見守りが必要飼い主在宅や短時間外出で散歩だけ頼みたい

もし迷いが残る場合は、複数の候補をリストアップして「対応してくれる範囲」と「トータルの費用」を先に比較しておくと、後悔のない選択ができます。

くらしのマーケットでは、地域のシッターの料金や実際の利用者の口コミ、具体的な対応内容を予約前に確認することが可能です。

>> くらしのマーケットで料金や口コミを比較する

散歩代行とシッティングの明確なサービスの違い

リードを持つ人物が柴犬を散歩させる。犬の散歩代行サービスの依頼。

「ペットシッター」と一口にいっても、実際の業務内容は依頼形態によって大きく異なります。

特に犬の場合は「散歩」という屋外活動が絡むため、どこまで任せられるかの確認が欠かせません。

  • 散歩代行
    主に飼い主さんが在宅している、または短時間の外出中に、散歩のみを依頼する形式です。室内には入らず玄関先でリードを引き渡すケースも多く、鍵を預ける必要がない場合もあります。
  • シッティング(訪問)
    飼い主さんの不在時に鍵を預かって室内に入り、食事の用意やトイレ掃除、遊び相手、そして散歩などを包括的に行います。留守宅に入るという性質上、シッターの信頼性や報告体制の充実度が非常に重要になります。

依頼前に「室内に入る必要があるか」「散歩はサービスに含まれるか」「滞在時間は何分か」を明確にしておくと、認識のズレを防げます。

ペットホテルと比較した際の犬のストレス軽減

犬用ベッドで仰向けに寝る柴犬。自宅で過ごす犬の訪問ペットシッターによる見守り。

ペットホテルはスタッフが常駐している安心感がある一方で、環境の変化や他の犬の鳴き声、気配が刺激となり、落ち着かなくなってしまう子もいます。

自宅に来てもらうシッターであれば、使い慣れたベッドで眠り、いつも通りの散歩コースを歩けるため、生活リズムを大きく崩さずに済む点が最大のメリットです。

自宅でのケアは、他の犬が苦手な子や、慣れない場所だと緊張してご飯を食べなくなってしまう子にとって、非常に有効な選択肢といえます。
※期間や効果には個体差があり、全ての子に適応するわけではありません。

犬のシッター料金相場と安さだけで選ぶリスク

犬の訪問シッティングは、60分前後で1回あたり数千円台から設定されていることが多く、散歩の有無や頭数、地域によって料金には幅があります。
※価格は店舗や時期、キャンペーン状況によって変動します。

注意が必要なのは、表示されている基本料金以外にかかる追加費用です。

以下の項目を含めた総額をイメージしておきましょう。

  • 出張費(交通費): シッターの拠点からの距離に応じて加算されることがあります。
  • 事前打ち合わせ費用: 初回の顔合わせやカルテ作成が別料金となるケースがあります。
  • 繁忙期割増: 年末年始やゴールデンウィークなどは料金が上がる場合があります。
  • 鍵の返却費: 郵送や対面返却など、方法によって実費がかかることがあります。

「とにかく安いから」という理由だけで選んでしまうと、報告が不十分だったり、緊急時の連携体制が弱かったり、万が一の保険に未加入だったりと、後から不安要素が出てくることもあります。

料金は対応範囲(散歩の回数・滞在時間・見守りの具体的内容)とセットで検討するのが現実的です。

老犬介護や投薬が必要な場合も対応可能か

床に伏せる柴犬に膝をついた人物が錠剤を与える。老犬の投薬に対応する犬のペットシッター。

高齢の犬や持病がある犬の場合、食事の介助や頻繁な見守り、決まった時間の投薬など、ケアの内容が細かくなる傾向があります。

この領域は「誰でも同じように対応できる」ものではありません。

依頼前に以下の点を具体的に確認することをおすすめします。

  • 立ち上がり補助や床ずれ予防、排泄補助などの介助経験があるか
  • 投薬は「何を」「いつ」「どうやって(フードに混ぜる等)」まで対応可能か
  • 通院や緊急搬送が必要になった際の判断基準と連絡手順は決まっているか

なお、注射などの診療行為に当たる処置は、原則として獣医師でなければ業務として行うことはできません。

「何でもできます」というシッターよりも、「安全にできる範囲はここまでです」と無理のない線引きを提示してくれる事業者の方が信頼できます。

獣医師法(e-Gov法令検索)

人見知りの犬でもプロに依頼して大丈夫か

人の手のひらに犬の前足を乗せる。人見知りの犬と距離を保って信頼関係を作るペットシッター対応。

「知らない人が来ると吠え続けてしまう」「怖がって逃げてしまう」など、人見知りの程度は犬によってさまざまです。

経験豊富なシッターは、犬のパーソナルスペースを尊重し、無理に触れようとせず時間をかけて慣らしたり、声のトーンやおやつの使い方を工夫したりして、段階的に関係を構築します。

ただし、過去に人を噛んだことがある場合や、パニックによる極度の恐怖反応がある場合は、シッターと犬双方の安全を守るためにお断りされることもあります。

必ず初回の顔合わせを行い、愛犬の反応とシッターの接し方を確認してください。

失敗しない犬のペットシッターの選び方と注意点

自宅の鍵を預け、家族である愛犬の安全も任せる以上、「なんとなく良さそう」という感覚だけで決めるのは避けたいところです。

ここでは、後悔しないために押さえておきたいポイントを整理します。

実際に起きたトラブル事例と法的責任の所在

ペットシッター利用時に心配されるトラブルは、大きく分けて以下の2つです。

  • 財産のトラブル: 合鍵の紛失、家具や備品の破損、施錠忘れなど
  • 生体のトラブル: 散歩中の脱走、誤飲、他犬との接触事故、給餌量のミスなど

万が一トラブルが起きた際に「何が、どこまで、誰の責任になるのか」が曖昧だと大きな揉め事に発展します。

契約内容(対応範囲・緊急時の判断・免責事項)と、報告方法(写真・メッセージ・レポートの有無)は、必ず書面やメッセージログに残る形で事前に取り決めておきましょう。

口約束だけでは、認識の行き違いが起きたときに事実確認が難しくなります。

また、困ったときに相談できる公的な窓口(消費生活センターなど)を知っておくと、いざというときに落ち着いて行動できます。

契約のルールや被害回復の制度(消費者庁)

合鍵を預ける不安を解消するセキュリティ対策

スマートフォン画面に室内でおもちゃで遊ぶ柴犬の写真。犬のペットシッターの写真付き報告と見守り連絡。

飼い主さんが不在の中、自宅に入ってもらう訪問シッティングでは、鍵の管理が不安の種になりがちです。

以下のような方法を取り入れることで、セキュリティリスクを低減できます。

  • 鍵の受け渡しを対面にする: 受領と返却の日時を明確にし、手渡しで行う。
  • キーボックスを活用する: 暗証番号の管理ルールを決め、物理的な鍵の移動を減らす。
  • スマートロックの一時キーを発行する: 入室可能な時間帯を限定できるため安全性が高い。
  • 見守りカメラを設置する: 設置場所と撮影範囲について事前に合意を得ておく。

大切なのは「監視する」ことではなく「認識を合わせる」ことです。

入室してほしくない部屋(寝室など)や、触れてほしくない物をあらかじめ伝えておくだけで、トラブルの芽を摘むことができます。

信頼できる登録済み事業者・保険加入の有無を確認

IDカードを下げた人物がチェックリスト付きクリップボードに記入する。犬のペットシッターの登録確認と保険加入チェック。

有償でペットを預かる業態は、動物愛護管理法に基づき、自治体への登録が必要になる場合があります。

ペットシッターは、第一種動物取扱業の「保管」に該当する代表的な例です。

シッター候補を絞り込む段階で、以下の点を確認しておくと安心です。

  • 動物取扱業の登録があるか: 登録番号の掲示や提示があるか確認しましょう。
  • 損害賠償責任保険に加入しているか: 補償される範囲と上限金額、免責条件も見ておきましょう。
  • 報告・連絡体制が整っているか: 緊急時に連絡がつく時間帯や、担当者が急病の際の代替対応があるか。

「登録や保険がある=100%安全」というわけではありませんが、事業として責任を持って運営しているかどうかの最低限の判断基準にはなります。

第一種動物取扱業の業種(保管:ペットシッター等の例)(横浜市)

事前の顔合わせで相性と緊急対応力を確認

飼い主の前で人物が柴犬に手を差し出す。犬のペットシッターの事前顔合わせで相性を確認する手順。

条件が良いと感じても、事前の顔合わせ(打ち合わせ)は省略せずに実施しましょう。

実際に会うことで、愛犬との相性はもちろん、シッターの状況判断能力や説明の丁寧さも見えてきます。

顔合わせで確認したいチェックリスト
  • 滞在中の具体的な対応範囲(食事・散歩・遊び・清掃)と、対応外の事項
  • 散歩のルール(コース、他の犬との距離感、拾い食い対策、雨天時の対応)
  • 緊急時の対応フロー(連絡の優先順位、病院へ運ぶ判断基準、かかりつけ医の情報共有)
  • レポートの方法(報告頻度、写真の有無、LINEやメールなどの連絡手段)

この場で「犬が落ち着くまでは距離を取る」「無理に触ろうとしない」など、犬のペースを尊重する姿勢が見えるシッターであれば、当日の安心感につながります。

多頭飼いならホテルより費用がお得になる理由

2頭の犬を同時にリードで係留する人物。多頭飼いで犬の訪問ペットシッターを依頼するケース。

ペットホテルでは、預ける頭数分の宿泊費がかかることが一般的で、2頭、3頭となると総額が大きくなりがちです。

一方、訪問シッティングでは「基本料金+追加1頭あたり〇〇円」というように、2頭目以降が割安に設定されているケースが多く見られます。

見積もりを取る際は、1回あたりの料金だけでなく、依頼する回数(1日1回か2回か)滞在時間も含めた総額で比較すると、どちらがお得か判断しやすくなります。

犬のペットシッター利用に関するよくある質問

Q
どれくらい前から予約したほうがいいですか?
A

予定が決まった時点で、できるだけ早めに予約することをおすすめします。特に年末年始、ゴールデンウィーク、お盆などの繁忙期はすぐに予約が埋まってしまいます。初めて利用する場合は事前の顔合わせも必要になるため、余裕を持ったスケジュールで動くと安心です。

Q
1日1回の訪問で足りますか?
A

愛犬の年齢や性格、普段の生活リズムによります。若くて留守番に慣れている子であれば1日1回で問題ない場合も多いですが、排泄の我慢が難しい場合や、寂しがり屋な性格の場合は1日2回以上の訪問を検討するか、回数を調整しやすいシッターに相談してみてください。

Q
散歩中の事故が心配です。何を確認すべきですか?
A

使用するリードやハーネスの強度、ダブルリード(二重係留)の対応可否、他の犬とすれ違う際の距離の取り方、拾い食いへの対策などを具体的に確認しましょう。また、万が一事故が起きた際の緊急連絡手順や、加入している保険の補償範囲についても聞いておくと安心です。

Q
鍵を預けずに依頼する方法はありますか?
A

飼い主さんが在宅中の散歩代行であれば、鍵を預けずに利用できるケースが多いです。不在時のシッティングであっても、スマートロックの一時キー発行機能や、屋外に設置したキーボックスを活用することで、物理的な合鍵を渡さずに運用できる場合があります。

Q
人見知りや吠えやすい犬でも頼めますか?
A

対応可能なシッターも多いですが、犬の状態とシッターの経験値によります。顔合わせの際に、無理に近づかない接し方ができるか、犬にとっての逃げ場を確保してくれるかなどを確認しましょう。必要であれば、何度か通ってもらい段階的に慣らすプランを立てるのも有効です。

条件のすり合わせは、当日のトラブルを防ぐ上で最も重要なプロセスです。

くらしのマーケットなら、実際の利用者の口コミや詳細な料金設定、対応内容を比較しながら、あなたの愛犬にぴったりのシッターを探すことができます。

申し込み前には、以下の点を必ず確認しておきましょう。

  • 対応範囲(散歩の回数や時間、清掃の範囲)と追加費用の有無
  • 鍵の受け渡し方法(返却のタイミングと手段)
  • 緊急時の対応(連絡順序、動物病院への搬送判断)
  • 保険の加入状況と補償範囲(免責条件含む)
>> くらしのマーケットで信頼できるシッターを探す

愛犬に最適なペットシッターを見つけて安心な生活を

ペットシッターという選択肢は、飼い主さんの負担を減らすだけでなく、愛犬にとっても「いつもの我が家」で安心して過ごせるという大きなメリットがあります。

一方で、鍵の管理や相性、緊急時の対応など、事前にしっかりと確認すべきポイントがあるのも事実です。

料金の安さだけで決めるのではなく、対応範囲の広さや報告体制の丁寧さ、そして何より「この人なら安心して任せられる」と思える相性を重視して選ぶことが大切です。

信頼できるパートナーが見つかれば、急な用事や旅行の際にも、心強い支えとなってくれるはずです。

タイトルとURLをコピーしました